令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問題 問40

IoTデバイスの耐タンパ性の実装技術とその効果に関する記述として,適切なものはどれか。

解答・解説

正解: ウ. IoTデバイスに光を検知する回路を組み込むことによって,ケースが開けられたときに内蔵メモリに記録されている秘密情報を消去できる。

耐タンパ性(Tamper Resistance)とは、ハードウェアやソフトウェアに対して、外部から不当に内部構造を解析されたり、機密情報を読み取られたり、改ざんされたりすることへの耐性のことを指します。物理的な分解を伴う攻撃(物理的タンパリング)や、動作時の電圧・電磁波の測定による解析などを防ぐための技術が用いられます。

選択肢ウは、デバイスのケースが不正に開けられたこと(光の検知)をトリガーとして、内部の秘密情報を自動的に消去する仕組みを記述しており、これは物理的な解析や情報抽出を防ぐ耐タンパ性の代表的な実装技術です。

各選択肢の解説

  • ア: 通信経路における情報の漏えいを防ぐための暗号化通信に関する記述であり、デバイス自体の耐タンパ性に関する技術ではありません。
  • イ: デバイス紛失時の追跡・捜索のための位置情報取得(GPS)に関する記述であり、耐タンパ性に関する技術ではありません。
  • ウ: 正解です。ケースの開封という物理的な攻撃(タンパリング)を検知し、機密情報を守る(消去する)技術であり、耐タンパ性の適切な例です。
  • エ: 故障時の可用性・復旧(リカバリ)に関する記述です。メモリカードのように外部から容易に取り外せる構造を採用することは、機密情報の抜き取りを容易にするため、むしろ耐タンパ性を低下させる要因になります。

Spineチーム