令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午後 問2 成長マトリクスとクロスSWOTによる多角化
ストラテジ経営戦略
この問題は2025(R7)春 応用情報技術者 午後に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。
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学習ガイド
化学品製造・販売会社の中期事業計画を題材に、アンゾフの成長マトリクスとクロスSWOT分析を使う経営戦略の問題です。過去の事業拡張がマトリクスのどの象限に当たるか、強みと機会を掛け合わせるとどの新事業が導かれるか、そして多角化がリスク分散として持つ意味までを、フレームワークに沿って答えます。この記事では、市場と製品の新旧を判定する基準を明確にし、各設問の解答を確定していきます。
この記事で押さえる論点
- アンゾフの成長マトリクスの4象限へ事業展開を分類する
- クロスSWOT分析から戦略を導く手順を説明する
- 多角化が安定成長へ寄与する理由を述べる
出題情報
- 出題
- 2025(R7)春 応用情報技術者 午後 問2
- 配点
- 20点満点
- 模範解答
- 公表(設問ごとに掲載)
出題趣旨・採点講評(IPA 公表)
昨今の事業環境の変化に順応し,企業は既存市場や既存製品・サービスだけに固執せず,新市場を開拓したり,新製品・サービスを開発したりすることが重要になってきている。さらに,全社の事業リスクに対応し,安定成長の実現に寄与できるように多角化戦略がとられるようになってきている。本問では,化学品製造・販売会社の中期事業計画の策定を題材として,アンゾフの成長マトリクス及びクロスSWOT分析を用いた成長戦略と,そこから導かれる多角化戦略の検討に関する理解について問う。
問2では,化学品製造・販売会社の中期事業計画の策定を題材に,アンゾフの成長マトリクス及びクロスSWOT分析を用いた成長戦略と,そこから導かれる多角化戦略について出題した。全体として正答率は平均的であった。
問題本文
企業の成長戦略に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
D社は大手の化学品製造・販売会社である。創業初期はフィルムカメラで使用する映像フィルムや医療診断で使用するX線フィルムなどのフィルム事業を展開していた。20数年前に情報記録方式がアナログからデジタルに変わるという事業環境の変化によってフィルム事業の売上高が激減した。事業の危機に直面したD社は,保有技術を軸にして製品・サービス及び市場を抜本的に見直すことによって事業を拡張してきた。
現在は,素材関連,映像関連及び医療関連の3事業分野の市場で様々な製品・サービスを展開している。しかし,D社の経営層は,今後の事業環境の変化に対応できるかどうかを懸念していた。そこで,事業環境の変化によって生じる全社の事業リスクに対応するために,更なる安定成長を目標とする中期事業計画を立案するよう経営企画部のB課長に指示した。
〔D社の成長戦略の振返り〕
B課長をリーダーとするチーム(以下,戦略策定チームという)は,まず過去20数年間のD社の成長戦略とその結果を振り返ることにした。D社では成長戦略を立案する際に,フレームワークとして図1に示す成長マトリクスを用いてきた。このマトリクスは,市場を縦軸に,製品・サービスを横軸にしてそれぞれの軸を既存と新規の領域に分けた四つの象限の戦略から成る。図1において,振返りの開始時点における既存市場をフィルムカメラ関連市場及び医療診断市場とし,既存製品・サービスを映像フィルム及びX線フィルムとした。

図の説明テキスト
成長戦略のフレームワークを示すマトリクス表。
| 製品・サービス (既存) | 製品・サービス (新規) | ||
|---|---|---|---|
| 市場 | 既存 | 第1象限 市場浸透戦略 | 第2象限 製品開発戦略 |
| 市場 | 新規 | 第3象限 市場開拓戦略 | 第4象限 多角化戦略 |
戦略策定チームは,D社が第1象限の戦略に取り組みながら,次のとおり,①第2象限及び第3象限の戦略を用いて事業を拡張してきたことを再認識した。
- 第2象限では,医療診断市場において,X線フィルムとデジタル画像処理の技術を応用し,新たに医療用画像診断ネットワークサービスを立ち上げた。
- 第3象限では,新たな素材関連市場において,映像フィルムの製造で培った技術を応用し,フィルム,シート,膜の形状をした産業用液晶フィルムなどの素材を製造して他メーカーに供給する事業を展開した。
これらの成功事例では,D社内の事業間で生産設備や技術を共用することによって,a効果が生まれていた。
〔成長戦略策定のための環境分析とクロス SWOT 分析〕
過去の成長戦略を把握した戦略策定チームは,次に現在のD社に関する外部環境及び内部環境を整理して分析した。
(1) 外部環境
- 素材関連市場では,日本は高い技術力によって個々の市場規模は小さいが海外市場でも高いシェアを占めている。しかし,国際的な競争激化や顧客ニーズの多様化といった事業環境の変化によって,日本の優位性が脅かされつつある。
- 映像関連市場では,情報記録方式がアナログからデジタルに変わって様々な映像媒体が出てきているが,技術開発の中心は媒体関連からストリーミングや XR(クロスリアリティ)などのコンテンツ作成・活用関連に移行している。
- 医療関連市場では,新しい医療手法が注目され,中でも再生医療市場の拡大が見込まれる。国の主導で再生医療の研究開発と普及促進が行われている。
- 世界有数の長寿国になった日本で安心して豊かに暮らすために,健康意識やエイジングケア意識が更に高まっていくと予想される。アクティブシニア層の増加や,中年齢層及び女性層の需要拡大によって,発毛剤などの機能的なヘアケア市場は大きな成長が期待できる。
(2) 内部環境
- 前年度のD社全体の売上高に占める事業分野別の売上高の割合は,素材関連事業が5割,映像関連事業が2割,医療関連事業が3割であった。
- 素材関連事業の売上高は,従来では量産が困難であった特性や機能を備えた特殊な素材(以下,機能性素材という)の海外市場を含めた取扱高の増大が寄与し,堅調に拡大している。また,自社の最適化された生産プロセスを活用することによって,最先端製品に欠かせない機能性素材を短期間で開発・製造し,顧客ニーズの多様化に対応できている。
- 映像関連事業の売上高は,ここ数年間は横ばいで,他の事業分野の成長によってD社全体の売上高に占める割合は減少している。有望なコンテンツ作成・活用関連事業は行っていないので,現時点ではこれ以上の事業拡張は見込めない。
- 医療関連事業の売上高は,医療用画像診断ネットワークサービスなどの診断型の事業が大半を占め,ここ数年の伸びは鈍化傾向にあるものの,今後も市場は拡大すると見られ,D社の市場シェアから見ると成長の余地がある。
- D社は現在に至るまで長年にわたって,競合他社と差別化できて事業を進める上で強みになり得るコア技術を維持してきた。現在のコア技術を応用した将来有望な新製品として,フィルムの劣化を防ぐ抗酸化技術を応用した再生医療向け製品,ナノテクノロジーを応用した高機能な発毛剤が挙げられている。
- D社は映像関連事業での実績から全国的に企業知名度が高い。
戦略策定チームは,これらを基にSWOT分析及びクロスSWOT分析を行った。クロスSWOT分析では,SWOT分析で抽出した外部環境及び内部環境におけるプラス要因及びマイナス要因の組合せをマトリクスで表し,複合的な視点で戦略を立てた。今回の環境分析の結果から一例を挙げると,素材関連市場で日本の優位性が脅かされつつあるとき, b と c との組合せによる戦略を用いることによって,他社と差別化できる最先端の機能性素材を短期間で開発・製造する施策につながる。
戦略策定チームは,D社が今後も安定成長を続けるために,事業環境の変化による事業リスクを分散・軽減する戦略について図1の第4象限に踏み込んで検討した。その結果,②クロスSWOT分析における機会と強みとの組合せによって生まれる戦略から導かれる再生医療事業は,従来の診断型の事業とは一線を画す治療型の新たな事業として位置づけられ,将来有望視できると考えた。事業化への大きな課題として,投資資金の確保,及び本格的な事業化までの期間の短縮を挙げた。B課長は,この検討結果を経営層に報告したところ,新たな事業化については多角化戦略を用いて検討を継続するよう指示を受けた。
〔多角化戦略の検討〕
その後の検討を経て,戦略策定チームは,再生医療事業と比較すると事業化までに要する期間が短いと予想される③新たなヘアケア市場への事業参入を多角化戦略の最初のターゲットに設定した。B課長は,D社が発毛剤を主力製品とするヘアケア事業を立ち上げ,ここから多角化戦略を推し進めることによって,事業拡張が見込めるだけでなく,経営層が望んでいる④安定成長の実現に寄与できると考えた。
戦略策定チームは,ヘアケア事業の実現に関する分析を次のように整理した。
- クロスSWOT分析から導き出される,機会と強みとの組合せによる戦略と合致する。
- ヘアケア市場は成熟している。しかし,D社が得意とする機能性に特長をもつ発毛剤などの製品を揃える強力な競合他社は少ない。D社の高い企業知名度を生かせるので,市場参入の可能性はある。
- 発毛剤は医薬品の分類に属しており,今後の治療型の医療事業とのa効果が期待できる。
- 新規事業の実現には新製品の開発推進,製造プロセスの整備,関連する事業ノウハウの習得,及び経営資源の獲得に要する多額の投資資金と長期の時間が必要である。一方で,事業環境の変化は急速で対応スピードを最も重視する必要がある。
- 新規事業が十分に成長するまでには期間を要するので,その間は既存事業も一定の成長を維持する必要がある。
また,戦略策定チームは,有限であるD社の経営資源の活用に関して次のとおり考えた。
- 将来需要減退が進行する既存事業は選択と集中による事業再編を進め,将来性のある新規事業に資金をはじめとする経営資源を再配分する。
- 既存事業では,成長が見込めてD社の優位性が維持できる素材関連事業と医療関連事業に経営資源を集中する。製品開発,M&Aなどの新規事業立上げの投資資金を確保するために,既存事業の再編の施策としてdすることを検討する。
- D社がもっていない技術や事業ノウハウ,設備・人・組織などの経営資源は,事業特性や将来性を見極めながら,⑤M&Aなどを通じて外部から獲得することで補う。
B課長は,ヘアケア事業の立ち上げの提案を盛り込んだ中期事業計画を経営層に報告したところ,具体的な検討を更に進めるよう指示を受けた。
設問と解答・解説
設問1
〔D社の成長戦略の振返り〕について答えよ。
(1)
本文中の下線①について,D社が過去にこれらの戦略を用いて事業を拡張させてきた内部環境上の最も重要な成功要因は何か。本文中の字句を用いて15字以内で答えよ。
模範解答
コア技術を維持してきたこと
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 「コア技術を維持してきたこと」と完全に一致している。
- 1点: 「コア技術」などのキーワードは含まれるが、一部不足や軽微な誤りがある。
- 0点: 記載がない、または全く的外れである。
解説
本問は、D社が過去の成長戦略において、事業を拡張させるための内部環境上の成功要因を問う問題です。本文中で、過去にこれらの戦略を用いて事業拡張を成功させてきた背景として、自社の強みを維持し続けたことが言及されています。 実際の改行文字で表現する必要があるため、以下の箇条書きもそのまま改行しています。 意図通りにレンダリングされることを想定しています。 重要な概念であるコア技術を把握することが求められます。
高得点のポイント
- 本文中の記述から、コア技術 を維持してきたことに言及している。
- 指定された15字以内に収められている。
(2)
本文中の空欄 aに入れる適切な字句を5字以内で答えよ。
模範解答
シナジー
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 「シナジー」と解答している。
- 1点: 相乗効果などの同義語を含むが、指定の字数や文脈にやや不自然さがある。
- 0点: 不正解。
解説
空欄aには、アンゾフの成長マトリクスや多角化戦略に関連して、事業間の相乗効果を意味する用語が入ります。既存事業と新規事業の間で相互にプラスの効果をもたらし合うことを指します。
高得点のポイント
- 専門用語である シナジー(または文脈上許容される同義語)を的確に解答している。
設問2
〔成長戦略策定のための環境分析とクロスSWOT分析〕について答えよ。
(1)
本文中の空欄 bに入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
模範解答
選択肢イ: 脅威
配点 1点
解説
クロスSWOT分析において、外部環境のマイナス面を評価する要素を問う問題です。D社を取り巻く環境変化の中で、事業に悪影響を及ぼす可能性のある事象は「脅威」に分類されます。
各選択肢の解説
- ア 機会:外部環境のプラス面であり、本空欄には該当しません。
- イ 脅威:本問の正解です。外部環境のマイナス面を指します。
- ウ 強み:内部環境のプラス面です。
- エ 弱み:内部環境のマイナス面です。
(2)
本文中の空欄 cに入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。
模範解答
選択肢ウ: 強み
配点 1点
解説
クロスSWOT分析において、内部環境のプラス面を評価する要素を問う問題です。D社が他社に対して優位性を持つ自社の経営資源や能力は「強み」に分類されます。クロスSWOT分析は外部環境(機会又は脅威)と内部環境(強み又は弱み)の組合せによって戦略を導く手法であることを理解しておく必要があります。
各選択肢の解説
- ア 機会:外部環境のプラス面です。
- イ 脅威:外部環境のマイナス面です。
- ウ 強み:本問の正解です。内部環境におけるプラスの要因を指します。
- エ 弱み:内部環境のマイナス面です。
(3)
本文中の下線②について,戦略策定チームが行ったクロスSWOT分析における再生医療事業を導く戦略を,本文中の“外部環境”及び“内部環境”に記載された字句を用いて35字以内で答えよ。
模範解答
再生医療市場の拡大を見込み,抗酸化技術を応用した製品を開発する。
採点基準(配点 2点)
正確性(内容)(2点)
- 2点: 「再生医療市場の拡大」と「抗酸化技術」の両方を用いて正しく構成されている。
- 1点: いずれか一方のキーワードしか含まれていない、または文意がやや不自然である。
- 0点: 両方のキーワードが含まれていない、または全く的外れである。
解説
クロスSWOT分析を用いた戦略策定に関する問題です。外部環境の「機会」と、内部環境の「強み」を掛け合わせることで、新たな戦略を導き出します。ここでは機会である「再生医療市場の拡大」と、強みである「抗酸化技術」を組み合わせて解答を構成します。
高得点のポイント
- 外部環境の機会として 再生医療市場の拡大 に触れている。
- 内部環境の強みとして 抗酸化技術 に触れている。
- これらの字句を用いて、35字以内で自然な戦略として構成している。
設問2(2)は,正答率がやや高かった。クロスSWOT分析に関しておおむね理解しているようであった。しかし,外部環境(本問では機会),又は内部環境(本問では強み)のどちらか一方だけのキーワードを用いて解答した答案が散見された。クロスSWOT分析は外部環境(機会又は脅威)と内部環境(強み又は弱み)の組合せによって戦略を導く手法であることを理解してほしい。
設問3
〔多角化戦略の検討〕について答えよ。
(1)
本文中の下線③について,D社がヘアケア事業を立ち上げて多角化する戦略はどれか。適切なものを解答群の中から選び,記号で答えよ。
模範解答
選択肢イ: 集中型多角化戦略
配点 1点
解説
多角化戦略の分類に関する問題です。D社は既存の強みである「抗酸化技術」を活かし、これまで参入していなかった「ヘアケア市場」という新市場に製品を投入しようとしています。このように既存の技術を活かして新市場へ進出する戦略は、集中型多角化戦略に該当します。
各選択肢の解説
- ア 集成型多角化戦略:既存の製品・市場と全く関連のない新分野に進出する戦略です。
- イ 集中型多角化戦略:本問の正解です。既存の技術やノウハウを活かして新市場を開拓します。
- ウ 垂直型多角化戦略:既存事業の川上(部品調達など)や川下(販売網など)へ進出し、事業領域を広げる戦略です。
- エ 水平型多角化戦略:既存の顧客層に対して、関連する新しい製品を提供する戦略です。
(2)
本文中の下線④について,多角化戦略は,D社の安定成長の実現に対してどのような点で寄与できるか。30字以内で答えよ。
模範解答
事業環境の変化による事業リスクを分散・軽減できること
採点基準(配点 3点)
知識・理解度(内容)(2点)
- 2点: 事業リスクの分散や軽減について的確に記述されている。
- 1点: 事業リスクについて触れられているが、多角化による分散・軽減のニュアンスが不十分である。
- 0点: 多角化の安定成長への寄与について適切な記述がない。
論理性(構造)(1点)
- 1点: 文脈が自然であり、要求された文字数内で簡潔にまとめられている。
- 0点: 文脈が不自然で意味が通じない、または著しく論理性を欠く。
解説
多角化戦略が企業の安定成長に寄与する理由を問う問題です。特定の事業のみに依存していると、その市場環境が悪化した際に全社の業績に大きな影響を与えます。複数事業に経営資源を分散しておくことによって、事業環境が変化しても全社の事業リスクに対応でき、安定成長の実現に寄与できます。
高得点のポイント
- 多角化による 事業リスクの分散・軽減 について的確に言及している。
- 事業環境の変化に対する対応力が向上する旨が論理的に説明されている。
(3)
本文中の空欄 dに入れる既存事業の再編の施策を15字以内で答えよ。
模範解答
映像関連事業を売却
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 「映像関連事業を売却」と完全に一致、または同等の意味で明確に記述されている。
- 1点: 事業名や施策のいずれかが欠けている、または不明確である。
- 0点: 記載がない、または全く的外れである。
解説
既存事業の再編施策に関する問題です。本文中の多角化戦略の検討において、成長が見込めない、あるいは自社の強みが活かせない既存事業に対してどのような判断を下すかが問われています。
高得点のポイント
- 対象が 映像関連事業 であることが明記されている。
- 施策として 売却 することに言及している。
(4)
本文中の下線⑤について,戦略策定チームは内部調達ではなく外部から補うことでどのようなメリットを期待したか。本文中の字句を用いて10字以内で答えよ。
模範解答
対応スピードの速さ
採点基準(配点 3点)
正確性(内容)(3点)
- 3点: 「対応スピードの速さ」と完全に一致している。
- 1点: スピードや迅速性について触れているが、本文中の字句と異なっている部分がある。
- 0点: 記載がない、または全く的外れである。
解説
外部資源(M&Aやアライアンスなど)を活用する際のメリットを問う問題です。内部で一から経営資源を育成・調達する場合と比較して、既に確立された資源を取り込むことで、事業環境の変化に対する迅速な対応が可能となります。
高得点のポイント
- 内部調達と比較した際の 対応スピードの速さ に焦点が当たっている。
- 指定された10字以内で過不足なく簡潔に表現されている。
設問3(2)は,正答率が平均的であった。複数事業に経営資源を分散しておくことによって,事業環境が変化しても全社の事業リスクに対応でき,安定成長の実現に寄与できることを理解してほしい。