スラッシング(すらっしんぐ)

仮想記憶を採用したコンピュータにおいて、主記憶と補助記憶装置の間のページ置換え(ページイン・ページアウト)が過度に発生し、本来のプログラム実行よりも記憶管理のオーバヘッドに多くの時間が費やされてシステム全体の処理性能が著しく落ち込む現象。

詳細解説

多数のタスクを同時に実行して主記憶の空き容量が不足すると、各タスクに割り当てられる実ページ枠が小さくなり、参照したいページが主記憶上にないページフォールトが次々に起こります。補助記憶装置へのアクセスは主記憶に比べて桁違いに遅いため、ページの出し入れが繰り返されると入出力待ちが連鎖し、CPUの利用率やシステムのスループットが極端に落ち込みます。

この現象を解消・予防するには、物理メモリを増設するほか、同時に実行するプログラムの数(マルチプログラミングの多重度)を下げて1タスクあたりの主記憶割当て量を確保する対策が有効です。多重度を上げると主記憶の競合がさらに激しくなり悪化する点や、記憶領域の空きが細切れになるフラグメンテーション(断片化)およびプロセス全体を退避させるスワップアウトとは異なる現象である点に注意が必要です。

スラッシングが問われた過去問

  • 2021(R3)秋 午前 問16ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えの発生頻度が高くなり,システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか
  • 2021(R3)秋 午前I 問6ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えの発生頻度が高くなり,システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか
  • 2024(R6)秋 午前 問17ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えの発生頻度が高くなり,システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか

スラッシングが登場する過去問

関連する分野

OS・ソフトウェア 仮想記憶・主記憶管理

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