令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前 II 問3

1時間当たりの平均通話回数が60で,平均保留時間は120秒である。呼損率を0.1にしたいとき,必要な回線数は最低幾らか。ここで,表中の数値は加わる呼量(アーラン)を表す。

表 即時式完全群負荷表
図の説明テキスト

表 即時式完全群負荷表

回線数 呼損率 0.1
3 1.271
4 2.045
5 2.881
6 3.758
解答・解説

正解: イ. 4

解説

ネットワークのトラフィック理論において、呼量(アーラン)は以下の式で求められます。
呼量(アーラン)=単位時間当たりの平均呼数×平均保留時間 \text{呼量(アーラン)} = \text{単位時間当たりの平均呼数} \times \text{平均保留時間}

  1. 呼量の計算

    • 1時間当たりの平均通話回数:6060 回
    • 平均保留時間:120120 秒(=1203600= \frac{120}{3600} 時間 =130= \frac{1}{30} 時間)
    • 呼量 =60×130=2= 60 \times \frac{1}{30} = 2 アーラン
  2. 必要な回線数の決定

    • 発生した呼量(22 アーラン)に対して、呼損率を 0.10.1(10%)以下にするために必要な回線数を、アーランの損失確率表から読み取ります。
    • 呼損率 0.10.1 で呼量 22 アーランを処理できる最小の回線数は「44」となります。

よって、必要な回線数は最低 4 となり、正解は「イ」です。

各選択肢の解説

  • ア(3): 回線数が3の場合、2アーランの呼量を処理するときの呼損率は約0.21となり、目標である0.1を上回ってしまうため誤りです。
  • イ(4): 正解です。回線数4であれば、呼損率を0.1未満に抑えることができます。
  • ウ(5): 回線数5でも条件は満たしますが、「最低幾らか」という問いに対しては過剰な回線数となるため誤りです。
  • エ(6): 回線数6も条件を満たしますが、最低回線数ではないため誤りです。

Spineチーム