平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問6

図は,デマルコの提唱による構造化技法を基本としたシステム開発プロジェクトのライフサイクルを表現したものである。図中の a に入れる適切なプロセスはどれか。

図の説明テキスト

デマルコの提唱による構造化技法を基本としたシステム開発プロジェクトのライフサイクルを表すデータフロー図。

  • プロセス1「1 調査」: 外部から「ユーザの要求」を入力とし、プロセス2へ「フィージビリティ資料」を出力する。
  • プロセス2「2 構造化分析」: プロセス1からの「フィージビリティ資料」および外部からの「ユーザの要求」を入力とし、外部へ「予算,スケジュール」を出力、プロセス4へ「物理的要求」を出力、プロセス3へ「構造化仕様書」を出力する。
  • プロセス4「4 ハードウェアの調査」: プロセス2からの「物理的要求」を入力とし、プロセス3へ「システム構成データ」を出力、プロセス5へ「ハードウェア」を出力する。
  • プロセス3「3 a」: プロセス2からの「構造化仕様書」とプロセス4からの「システム構成データ」を入力とし、プロセス5へ「テスト計画」および「パッケージ化した設計」を出力する。
  • プロセス5「5 システム開発」: プロセス4からの「ハードウェア」、プロセス3からの「テスト計画」および「パッケージ化した設計」を入力とし、外部へ「システム」を出力する。
解答・解説

正解: イ. 構造化設計

トム・デマルコ(Tom DeMarco)が提唱した構造化技法におけるシステム開発のライフサイクルでは、前工程である「構造化分析(Structured Analysis)」で作成された「構造化仕様書」と、ハードウェアの調査結果である「システム構成データ」を入力として受け取り、次の工程でシステムの内部構造やモジュール分割などの設計を行います。

この設計プロセスは「構造化設計(Structured Design)」と呼ばれ、そこからの出力として「テスト計画」および「パッケージ化した設計」が生成され、後続の「5 システム開発」へと引き渡されます。

したがって、空欄 a に入る適切なプロセスは イ(構造化設計) です。

各選択肢の解説

  • ア:機能設計
    システムが持つべき機能を定義する工程ですが、デマルコの構造化技法のライフサイクル図において、「構造化分析」の次に対となって位置づけられるプロセス名としては不適切です。
  • イ:構造化設計
    正解です。「2 構造化分析」からの「構造化仕様書」と、「4 ハードウェアの調査」からの「システム構成データ」を入力とし、「テスト計画」と「パッケージ化した設計」を出力するプロセスです。
  • ウ:プログラム設計
    個々のプログラム内部の詳細な処理手順などを設計する工程であり、システム全体の構成データや構造化仕様書からモジュール構造やテスト計画を導き出すこの段階のプロセス名としては狭義であり不適切です。
  • エ:プロトタイピング
    開発の初期段階で試作品(プロトタイプ)を作成し、ユーザの要求を確認・検証する開発手法であり、構造化仕様書を入力としてパッケージ化した設計を出力するプロセスではありません。

Spineチーム