令和元年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14
テクノロジシステム開発技術モデリング記法(UML・DFD・状態遷移)
UMLの図のうち,業務要件定義において,業務フローを記述する際に使用する,処理の分岐や並行処理,処理の同期などを表現できる図はどれか。
解答・解説
正解: ア. アクティビティ図
正解は ア です。
UML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)における アクティビティ図 は、業務プロセスやプログラムの制御フローなど、一連の処理の流れ(ワークフロー)を視覚的に表現するための図です。開始から終了までのアクションの順序だけでなく、デシジョンノードによる 条件分岐、フォークノードによる 並行処理、ジョインノードによる 処理の同期(待ち合わせ)、スイムレーン(パーティション)による責任範囲の分割などを表現できるため、業務要件定義における 業務フロー の記述に適しています。
各選択肢の解説
- ア:アクティビティ図(正解)
業務手順や処理の流れ、条件分岐、並行処理、同期などを表現する図であり、問題文の記述に該当します。 - イ:クラス図
システムを構成する クラス(属性や操作) と、それらの間の 静的な関係(関連、汎化、集約など) を表現する構造図です。時系列に沿った業務フローや処理の分岐・並行処理を表現するものではありません。 - ウ:状態マシン図
1つのオブジェクトに着目し、イベントの発生によってそのオブジェクトの 状態(ステート) がどのように変化(遷移)するかを表現する振る舞い図です。業務全体のフローを記述する用途とは異なります。 - エ:ユースケース図
システムと外部の アクター(利用者や外部システム) とのやり取りを通じて、システムが提供する 機能(ユースケース) すなわち「システムが何をするか」を表現する図です。処理の具体的な手順や分岐・並行処理は表現しません。