令和6年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問13
ストラテジシステム戦略・企画
スタンフォード大学ハッソ・プラットナー・デザイン研究所によるデザイン思考の説明はどれか。
解答・解説
正解: ウ. 利用者の立場から問題解決に取り組む方法論であり,現場を観察することによって利用者を理解し,共感することから始め,問題定義,アイディア出し,試作,試行を繰り返す手法
スタンフォード大学のハッソ・プラットナー・デザイン研究所(d.school)が提唱するデザイン思考(Design Thinking)は、ユーザーの視点に立って本質的な問題を解決するためのアプローチです。
d.schoolでは、デザイン思考のプロセスを以下の5つのステップで定義しています。
- 共感(Empathize):現場を観察し、インタビューなどを通じて利用者を深く理解する
- 問題定義(Define):得られた情報から本質的な問題がどこにあるのかを絞り込み、定義する
- 創造(Ideate):アイディア出しの段階であり、解決策のアイディアを幅広く出す(発散)
- プロトタイプ(Prototype):アイディアを形にし、素早く試作を作る
- テスト(Test):試作品を利用者に使ってもらい、試行とフィードバックの獲得を繰り返す
このプロセスは一方通行ではなく、必要に応じて前のステップに戻りながら反復的に進めるのが特徴です。
各選択肢の解説
- ア:誤り。デザイン思考では、アイディア出しの段階で制限を設けず、できるだけ多くのアイディアを出す「発散」を重視します。一つの正しい解決策だけを見つけようとするものではありません。
- イ:誤り。デザイン思考は過去のデータや経験を分析することよりも、利用者との対話や現場の観察を通じてユーザーに共感することを重視します。
- ウ:正解。利用者の立場に立ち、共感から始めて問題定義、アイディア出し、試作、試行を繰り返すという、d.schoolが定義するプロセスを正確に説明しています。
- エ:誤り。過去の問題と解決策をナレッジデータベースとして蓄積・活用する手法はナレッジマネジメントや事例ベース推論などの説明であり、デザイン思考ではありません。