平成12年度 宅地建物取引主任者資格試験 問50

税・その他土地・建物

この問題は2000年度(H12)に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

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建築物に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。

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正解: 選択肢1

正解は1です。組積造(れんが造やブロック造など)は圧縮力には強い一方で、引張力や曲げには弱いという構造的な特徴を持ちます。そのため、応力が集中する部分や曲げモーメントが働く部分には適切な補強が必要です。

正解の根拠

組積造の建築物において、はね出し窓はね出し縁といった持ち出し部分(片持ち構造)は、根元部分に大きな曲げモーメントやせん断力が働きます。組積造単体ではこれらの応力に耐えられないため、建築基準法施行令(第54条)により、鉄骨又は鉄筋コンクリートを用いて補強しなければならないと規定されています。

各選択肢の解説

  • 選択肢1:正しい。前述の通り、組積造のはね出し部分は構造的な弱点となるため、鉄骨又は鉄筋コンクリートによる確実な補強が必要です。
  • 選択肢2:誤り。鋳鉄は引張強度や曲げ強度が低く脆性があるため、柱やはりなどの主要構造部への使用は法令で制限されています。しかし、圧縮には強いためベースプレート(柱脚)等に使用されることがあり、「一切使用してはならない」という極端な記述は誤りです。
  • 選択肢3:誤り。木造建築物の継手(部材を長手方向に継ぐ部分)や仕口(部材をある角度で接合する部分)は、地震や風などの応力を伝える構造上極めて重要な接点です。意匠性よりも、まず構造的な強度や安全性を最も重視して設計・施工しなければなりません。
  • 選択肢4:誤り。木造建築物の柱の小径(断面寸法)は、構造耐力上必要な大きさとすることが求められますが、「正方形としなければならない」という規定はありません。必要な強度が確保されていれば、長方形断面の柱を使用することも可能です。