令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午後問題 問10 SLAによるサービスレベル目標の設定と調整

マネジメントサービスマネジメント

この問題は2023(R5)秋 応用情報技術者 午後に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

本ページの問題文・選択肢は、原本の体裁を Web 表示用に正規化しています(改行・記号・数式・図表参照の調整)。設問の趣旨および正解に影響する変更は加えていません。

学習ガイド

新サービスの提供開始を題材に、SLAによるサービスレベル管理の実務を問う問題です。組織と顧客が結ぶ目標値は、その裏でサービスを支える供給者との合意と整合していなければ達成できません。G課長が追加を求めたサービスレベル項目を趣旨から選ぶ設問や、提供者と供給者の合意に関する空欄を通じて、目標を約束する側と支える側の連鎖が問われます。この記事では、顧客調整と供給者調整を一続きの整合性問題として捉え、各設問の根拠を確認します。

この記事で押さえる論点

  • SLAで定めるサービスレベル項目と目標の意味を説明できる
  • 顧客が追加を求めたサービスレベル項目を趣旨から選ぶ
  • サービス提供者と供給者の間で整合の取れた合意を設計する
  • サービスレベル目標達成のための供給者調整の勘所を判断する

問題本文

サービスレベルに関する次の記述を読んで,設問に答えよ。

E社は防犯カメラ,入退室認証機器,監視モニターなどのオフィス用セキュリティ機器を製造販売する中堅企業である。E社の販売部の販売担当者は,E社営業日の営業時間である9時から18時までの間,販売活動を行っている。E社の情報システム部では,販売管理システム(以下,現システムという),製品管理システム,社内Webシステムなどを開発,運用し,社内の利用者にサービスを提供している。現システムは,納入先の所在地,納入先との取引履歴などの納入先情報を管理し,製品管理システムは,製品の仕様,在庫などの情報を管理する。社内Webシステムは24時間365日運用されており,E社の従業員は,業務に役立つ情報を,社内Webシステムを用いて,いつでも参照することができる。

情報システム部には,サービス課,システム開発課及びシステム運用課がある。サービス課には複数のサービスチームが存在し,サービスレベル管理など,サービスマネジメントを行う。システム開発課は,システムの開発及び保守を担当する。システム運用課は,システムの運用及びIT基盤の管理を担当する。

販売担当者を利用者として提供される販売管理サービス(以下,現サービスという)は現システムによって実現されている。販売担当者は,納入先から製品の引き合いがあった場合,まず現システムで納入先情報を検索して,引き合いに関する情報を登録する作業を行う。次に,現システムと製品管理システムの両システムに何度もアクセスして情報を検索したり,情報を登録したりする作業があり,最後に表示される納期と価格の情報を取り込んだ納入先への提案に時間が掛かっている。販売部は16時までに受けた引き合いは,当日の営業時間内に納入先に納期と価格の提案を行うことを目標にしているが,引き合いが多いと納入先への提案まで2時間以上掛かることもあり,目標が達成できなくなる。販売部が行う納入先への提案は販売部の重要な事業機能であるので,販売部は現サービスの改善を要求事項として情報システム部に提示していた。

そこで,情報システム部は,販売部の要求事項に対応するため,現システムに改修を加えたものを新システムとし,来年1月から新サービスとして提供することになった。

〔新サービスとサービスマネジメントの概要〕

販売部のG課長が業務要件を取りまとめ,システム開発課が現システムを改修し,システム運用課がIT基盤を用いて新システムを運用する。販売担当者が現サービスと同様に引き合いに関する情報を新システムに登録して,提案情報作成を新システムに要求すると,新サービスでは新システムと製品管理システムとが連動して処理を実行し,提案に必要となる納期と価格の情報を表示する。

新サービスのサービスマネジメントについては,現サービス同様に,サービス課販売サービスチームのF君が担当する。サービス課では,従来からサービスデスク機能をコールセンター会社のY社に委託しており,新サービスについても,利用者からの問合せは,サービスデスクが直接受け付けて,利用者に回答を行う。問合せの内容が,インシデント発生に関わる内容の場合は,サービスデスクから販売サービスチームにエスカレーションされ,情報システム部で対応し,対応完了後,販売サービスチームは,サービスデスクに対応完了の連絡をする。例えば,一部のストレージ障害が疑われる場合は,販売サービスチームはシステム運用課にインシデントの診断を依頼し,システム運用課が障害箇所を特定する。その後,システム運用課で当該ストレージを復旧させ,販売サービスチームに復旧の連絡を行う。販売サービスチームはサービスデスクに連絡し,サービスデスクでは,サービスが利用できることを利用者に確認してサービス回復とする。

〔サービスレベル項目と目標の設定〕

社内に提供するサービスについて,これまで情報システム部は,社内の利用部門との間でSLAを合意していなかったが,新サービスではサービスレベル項目と目標を明確にし,販売部と情報システム部との間でSLAを合意することにした。そこで,情報システム部が情報システム部長の指示のもとで,販売部の要求事項と実現可能性を考慮しながらサービスレベル項目と目標の案を作成し,新サービスの利害関係者と十分にレビューを行って合意内容を決定することとなった。F君が新サービスのSLAを作成する責任者となり,販売部との合意の前に,新システムの開発及び運用を担うシステム開発課及びシステム運用課のメンバーと協力してSLAのサービスレベル項目と目標を作成することにした。

F君は,システム開発課がシステム設計を完了する前に,現システムで測定されているシステム評価指標を参考に,表1に示す販売部と情報システム部との間のサービスレベル項目と目標(案)を作成した。

表1 販売部と情報システム部との間のサービスレベル項目と目標(案)
図の説明テキスト

表1 販売部と情報システム部との間のサービスレベル項目と目標(案)

項番 種別 サービスレベル項目 サービスレベル目標
1 サービス可用性 サービス時間 E社営業日の9時から20時まで
2 サービス可用性 サービス稼働率 月間目標値: 95%以上
3 性能 引き合いに関する情報の登録処理の応答時間 平均3秒以内
4 保守性 インシデント発生時のサービス回復時間 1) 8時間以内
5 サービスデスク サービスデスクのサポート時間帯 問合せ受付業務を実施する時間帯: E社営業日の9時から18時まで

注記 18時から20時までの間で利用者がインシデントと思われる事象を発見した場合は,サービスデスクの代わりにサービス課が受け付けて,対応する。
注 1) サービスデスクが受け付けてからサービスが回復するまでの経過時間のことである。経過時間は,E社営業日の営業時間の範囲で計測する。例えば,受付が15時でサービスの回復が翌営業日の12時の場合,サービス回復時間は6時間である。

F君は,表1を販売部のG課長に提示した。G課長は,販売部の要求事項に関連する内容が欠けていることを指摘し,表1にサービスレベル項目を追加するように要求した。そこで,F君は,新システムに関わる情報システム部のメンバーと協議を行い,システム設計で目標としている性能を基にサービスレベル目標を設定し,追加するサービスレベル項目とともにG課長に提示し,了承を得た。

〔サービス提供者とサービス供給者との合意〕

新サービスは,サービス課がサービス提供者となって,SLAに基づいて販売部にサービス提供される。サービス提供に際しては,外部供給者としてY社が,内部供給者としてシステム開発課及びシステム運用課が関与する。

サービスデスクについてのサービスレベル目標の合意は,従来,サービス課とY社との間で a として文書化されている。この中で,サービス課は,合意の前提となる問合せ件数が大きく増減する場合は,1か月前にY社に件数を提示することになっている。Y社は,提示された問合せ件数に基づき作業負荷を見積もり,サービスデスク要員の体制を確保する。

F君は,新サービスを契機として,サービス課と内部供給者との間で,サービスレベル項目と目標を合意することにした。新サービスについてのサービス課とシステム開発課との間の主要なサービスレベル項目と目標(案)を表2に示す。

表2 サービス課とシステム開発課との間の主要なサービスレベル項目と目標(案)
図の説明テキスト

表2 サービス課とシステム開発課との間の主要なサービスレベル項目と目標(案)

項番 サービスレベル項目 サービスレベル目標
1 インシデントが発生した場合,サービス課からのインシデントの診断依頼をシステム開発課が受け付ける時間帯 E社営業日の9時から18時まで
2 システム開発課が開発したシステムに起因するインシデントの場合,システム開発課がサービス課からのインシデントの診断依頼を受け付けてからシステムを復旧するまでの時間 1) 8時間以内

注1) E社営業日の営業時間の範囲で計測する。

F君は,表2を上司にレビューしてもらった。すると,上司から,表1項番4のサービスレベル目標を達成するためには,“表2項番2のサービスレベル目標は見直す必要がある”という指摘を受けた。

〔受入れテストにおける指摘と対応〕

システム開発課による開発作業が完了し,新サービス開始の2週間前に販売部が参画する新サービスの受入れテストを開始した。受入れテストを行った結果,販売部から情報システム部に対して,次の評価と指摘が挙がった。

  • 機能・性能とも大きな問題はなく,新サービスを開始してよいと判断できる。
  • 新サービスの操作方法を説明したマニュアルは整備されているが,提案情報作成を要求する処理に関してはサービスデスクへの問合せが多くなると想定される。

F君は,サービスデスクへの問合せ件数が事前の想定よりも多くなる懸念を感じた。Y社担当者とも検討し,新サービス開始時点の問合せ件数を削減する対応が必要と考えた。そこで,利用者が参照できるFAQを社内Webシステムに掲載することによって,新サービスの操作方法についてマニュアルで解決できない疑問が出た場合は,利用者自身で解決できるように準備を進めることにした。

設問と解答・解説

設問1

〔サービスレベル項目と目標の設定〕について,本文中の下線①でG課長が追加するよう要求したサービスレベル項目として適切な内容を解答群の中から選び,記号で答えよ。

  1. 製品の引き合いを受けてから提案するまでに要する時間
  2. 納入先情報の検索時間
  3. 販売担当者が提案情報作成を新システムに要求してから納期と価格の情報が表示されるまでに要する時間
  4. 販売担当者が提案情報作成を新システムに要求するときの新システムにおける同時処理可能数

模範解答

選択肢ウ: 販売担当者が提案情報作成を新システムに要求してから納期と価格の情報が表示されるまでに要する時間

配点 2

解説

サービスレベル管理において、組織と顧客との間で合意されるSLAのサービスレベル目標は、利用者の業務効率に直結する項目であることが重要です。
本問では、新サービスを通じた提案情報作成の業務を想定しており、システムのパフォーマンスが利用者の生産性に与える影響をサービスレベル項目として設定する必要があります。

各選択肢の解説

  • :製品の引き合いを受けてから提案するまでに要する時間は、営業プロセス全体にかかる時間であり、ITサービスの直接的なサービスレベル項目としては不適切です。
  • :納入先情報の検索時間は業務の一部ではありますが、新システムの主要な機能(提案情報作成)に対する要求としては網羅性に欠けます。
  • 正解です。販売担当者が提案情報作成を要求してから、結果(納期と価格の情報)が表示されるまでの時間は、利用者の業務効率に直結する重要なITサービスのレスポンスタイムです。
  • :同時処理可能数は、システムが提供すべきキャパシティの指標であり、キャパシティ管理の対象として扱うべき内容です。顧客と合意する直接的なサービスレベル指標としては適していません。

設問2

(1)

本文中の 空欄a に入れる適切な字句を解答群の中から選び,記号で答えよ。

  1. 契約書
  2. サービスカタログ
  3. サービス要求の実現に関する指示書
  4. リリースの受入れ基準書

模範解答

選択肢ア: 契約書

配点 2

解説

サービスレベル目標(SLA)を達成するためには、サービス提供に関与する全ての部門・組織間で整合性の取れた合意が必要です。サービス提供者と外部のサービス供給者(ベンダなど)との間では、法的な拘束力を持つ文書でサービス内容を合意します。

各選択肢の解説

  • 正解です。外部のサービス供給者との間で取り決める合意事項は、UC(Underpinning Contract:請負契約)として契約書の形で締結されます。
  • :サービスカタログは、現在提供されている、または提供予定のITサービスの一覧であり、サービス供給者との合意文書ではありません。
  • :サービス要求の実現に関する指示書は、日々の運用手続きに関するものであり、目標合意のための根本的な文書ではありません。
  • :リリースの受入れ基準書は、システム稼働前の受入れテスト等の基準を定めるものであり、サービス供給者との継続的なサービスレベル合意を直接的に表すものではありません。

(2)

本文中の下線②で,F君が,サービス課と内部供給者との間でサービスレベル項目と目標を合意することにした理由は何か。40字以内で答えよ。

模範解答

表1のサービスレベル目標の達成には,内部供給者との目標の合意が必要だから

採点基準(配点 4点)

知識・理解度(内容)(2点)

  • 2: 「表1(SLA)のサービスレベル目標を達成するため」という目的と、「内部供給者との合意が必要である」という理由を両方明確に記述できている。
  • 1: 「サービスレベル目標の達成」または「内部供給者との合意」のいずれか一方のみについて言及している。
  • 0: 設問の要求事項に関する言及がない、または的外れな記述である。

論理性(構造)(2点)

  • 2: 理由を説明する文脈として不自然さがなく、論理的に構成されている。
  • 1: 意味は通じるが、表現がやや不自然、または論理の飛躍がある。
  • 0: 文意が通じない、または理由になっていない。

解説

サービスレベル管理における、SLAと内部組織間合意(OLA)の関係に関する設問です。
顧客と合意したSLAのサービスレベル目標を達成するためには、サービス提供部門単独では不十分な場合が多く、関連する他部門(内部供給者)の協力が不可欠です。したがって、SLAの目標値と整合性の取れた形で、内部供給者とも目標を合意しておく必要があります。

高得点のポイント

  • 表1(SLA)のサービスレベル目標の達成が目的であることを明記する。
  • そのために、内部供給者との目標合意が必要である旨を的確に記述する。

(3)

本文中の下線③でサービスレベル目標を見直すべき理由は何か。40字以内で答えよ。

模範解答

サービス回復時間にはシステム開発課以外で実施する作業の時間も含まれるから

採点基準(配点 4点)

知識・理解度(内容)(2点)

  • 2: サービス回復時間には、「システム開発課以外で実施する作業(切り分けや確認など)の時間」も含まれることを明確に記述できている。
  • 1: システム開発課以外の作業が含まれることについて言及しているが、対象や表現がやや不明確である。
  • 0: 設問の要求事項に関する言及がない、または的外れな記述である。

論理性(構造)(2点)

  • 2: 理由を説明する文脈として不自然さがなく、論理的に構成されている。
  • 1: 意味は通じるが、表現がやや不自然、または論理の飛躍がある。
  • 0: 文意が通じない、または理由になっていない。

解説

サービスの可用性目標における「サービス回復時間」の定義に関する設問です。
サービス回復時間とは、システム部門の復旧作業のみを指すのではなく、障害の検知から他部門によるインシデントの切り分け、実際のシステム復旧、そして復旧後の利用部門等による確認作業など、サービスが正常に利用可能になるまでの一連の全ての時間を指します。
そのため、システム開発課が担当する作業時間だけで目標を設定すると、実際のサービス回復時間との間に乖離が生じてしまいます。

高得点のポイント

  • 回復時間の計測範囲がシステム開発課以外の作業(原因切り分けや復旧確認など)にも及ぶことを指摘する。
  • そのため、現在の目標値では実態に合わないことを論理的に表現する。

設問2(2)は,正答率がやや低かった。サービス課と内部供給者との間のサービスレベル項目及び目標の合意は,新サービスの利用者である販売部とサービス提供者であるサービス課との間のサービスレベル目標を達成するために必要であるということを理解してほしい。

設問3

(1)

本文中の下線④で,F君が,問合せ件数を削減する対応が必要と考えた理由は何か。サービスデスク運用の観点で,25字以内で答えよ。

模範解答

サービスデスク要員の体制が確保できないから

採点基準(配点 4点)

知識・理解度(内容)(2点)

  • 2: 「サービスデスク要員の体制(Y社の体制)」が「確保できない(増強できない)」という制約事項を的確に指摘できている。
  • 1: 体制や要員の問題に触れているが、「確保できない」という結論が不明確である。
  • 0: 「Y社の体制を増強する」など、問題文の制約に反する内容や的外れな記述となっている。

論理性(構造)(2点)

  • 2: 問合せ件数を削減すべき理由として、制限文字数内で簡潔かつ論理的にまとめられている。
  • 1: 意味は通じるが、表現がやや不自然である。
  • 0: 文意が通じない、または理由になっていない。

解説

サービスデスクの運用体制の制約と、インシデント削減のアプローチに関する設問です。
出題の背景として、1か月前にY社へ問合せ件数を提示する契約となっており、受入れテストの段階で急遽「Y社の体制を増強する」ことはできません。体制が固定されている以上、対応品質を維持するためには、システム改善やFAQ整備によって問合せ件数そのものを削減する対応が必須となります。

高得点のポイント

  • 本文の制約から、サービスデスク要員の体制が確保(増強)できないことを見抜く。
  • 「体制を増強できないから件数を減らす必要がある」という因果関係を25字以内で簡潔に表現する。

(2)

本文中の下線⑤の方策は,サービスデスクへの問合せ件数削減が期待できるだけでなく,利用者にとっての利点も期待できる。利用者にとっての利点を40字以内で答えよ。

模範解答

サービスデスクのサポート時間帯以外でも,利用者が疑問を解決できる。

採点基準(配点 4点)

知識・理解度(内容)(2点)

  • 2: 「サービスデスクのサポート時間帯以外(時間外)」でも「利用者が疑問を解決できる(自己解決できる)」という利点を明確に記述できている。
  • 1: 「時間外での対応が可能」または「自己解決ができる」のいずれか一方についてのみ言及している。
  • 0: 設問の要求事項に関する言及がない、または的外れな記述である。

論理性(構造)(2点)

  • 2: 利用者にとっての利点として、論理的かつ分かりやすく構成されている。
  • 1: 意味は通じるが、表現がやや不自然である。
  • 0: 文意が通じない、または利点になっていない。

解説

FAQの整備など、自己解決(セルフサービス)を促進する施策がもたらす利用者側のメリットに関する設問です。
問合せ件数の削減はサービスデスク側の利点ですが、利用者にとっても「回答を待たずにすぐに解決できる」「サービスデスクの営業時間外でも解決できる」といった大きな利点があります。

高得点のポイント

  • 自己解決手段があることによる最大のメリットである、サポート時間帯以外(24時間いつでも)の対応が可能である点に言及する。
  • 利用者が自ら疑問を解決できることを明確に表現する。

設問3(1)は,正答率がやや低かった。サービスデスクへの問合せ件数を削減する対応が必要と考えた理由を問うたが,“Y社の体制を増強する”という解答が散見された。1か月前にY社に件数を提示することになっていて,体制を増強することはできないことを本文から読み取り,正答を導き出してほしい。