令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午後問題 問4 企業合併における基幹システム統合の方式設計

テクノロジシステム開発技術クラウド・仮想化

この問題は2023(R5)秋 応用情報技術者 午後に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

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学習ガイド

中堅の家具製造販売業者どうしの合併を題材に、二社の基幹システムをいかに速やかに一つへ束ねるかを設計する問題です。合併の効果を早く得るには統合の遅れが致命傷になるため、どの機能を片方に寄せ、どこを共通化するかというアーキテクチャの判断が問われます。図1のシステム構成図と表3の対応を往復しながら空欄を埋める形式で、この記事では統合方式ごとの負荷とリスクを整理した上で、各空欄が合併目的にどう結び付くかを確認します。

この記事で押さえる論点

  • 合併後の基幹システム統合で採り得るアーキテクチャの選択肢を整理する
  • 統合方式ごとの移行負荷とリスクを比較して判断する
  • システムアーキテクチャ図と対応表の空欄を業務要件から補う
  • 速やかな統合という合併目的に照らして方式を評価する

問題本文

システム統合の方式設計に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。

C社とD社は中堅の家具製造販売業者である。市場シェアの拡大と利益率の向上を図るために,両社は合併することになった。存続会社はC社とするものの,対等な立場での合併である。合併に伴う基幹システムの統合は,段階的に進める方針である。将来的には基幹システムを全面的に刷新して業務の統合を図っていく構想ではあるが,より早期に合併の効果を出すために,両社の既存システムを極力活用して,業務への影響を必要最小限に抑えることにした。

〔合併前のC社の基幹システム〕

C社は全国のショッピングセンターを顧客とする販売網を構築しており,安価な価格帯の家具を量産・販売している。生産方式は見込み生産方式である。生産した商品は在庫として倉庫に入庫する。受注は,顧客のシステムと連携したEDIを用いて,日次で処理している。受注した商品は,在庫システムで引き当てた上で,配送システムが配送伝票を作成し,配送業者に配送を委託する。月初めに,顧客のシステムと連携したEDIで,前月納品分の代金を請求している。
合併前のC社の基幹システム(抜粋)を表1に示す。

表1 合併前のC社の基幹システム(抜粋)
図の説明テキスト

表1 合併前のC社の基幹システム(抜粋)

システム名 主な機能 主なマスタデータ システム間連携 連携先システム システム間連携 連携する情報 システム間連携 連携頻度 システム構成
販売システム ・受注 (EDI)
・販売実績管理 (月次)
・請求 (EDI)
・売上計上
・顧客マスタ 会計システム 売上情報 日次 オンプレミス
(ホスト系)
生産システム 受注情報 日次
生産システム ・生産計画作成 (日次)
・原材料・仕掛品管理
・作業管理
・生産実績管理 (日次)
・品目マスタ
・構成マスタ
・工程マスタ
会計システム 原価情報 日次 オンプレミス
(オープン系)
購買システム 購買指示情報 日次
在庫システム 入出庫情報 日次
購買システム ・発注
・買掛管理
・購買先管理
・購買先マスタ 会計システム 買掛情報 月次 オンプレミス
(オープン系)
在庫システム ・入出庫管理
・在庫数量管理
・倉庫マスタ 生産システム 在庫状況情報 日次 オンプレミス
(オープン系)
配送システム 出荷指示情報 日次
表1 合併前のC社の基幹システム(抜粋)(続き)
図の説明テキスト

表1 合併前のC社の基幹システム(抜粋)(続き)

システム名 主な機能 主なマスタデータ システム間連携 連携先システム システム間連携 連携する情報 システム間連携 連携頻度 システム構成
配送システム ・配送伝票作成
・配送先管理
・配送区分マスタ 販売システム 出荷情報 日次 オンプレミス
(オープン系)
会計システム 配送経費情報 月次
会計システム ・原価計算
・一般財務会計処理
・支払(振込,手形)
・勘定科目マスタ (省略) クラウドサービス
(SaaS)

〔合併前のD社の基幹システム〕

D社は大手百貨店やハウスメーカーのインテリア展示場にショールームを兼ねた販売店舗を設けており,個々の顧客のニーズに合ったセミオーダーメイドの家具を製造・販売している。生産方式は受注に基づく個別生産方式であり,商品の在庫はもたない。顧客の要望に基づいて家具の価格を見積もった上で,見積内容の合意後に電子メールやファックスで注文を受け付け,従業員が端末で受注情報を入力する。受注した商品を生産後,販売システムを用いて請求書を作成し,商品に同梱する。また,配送システムを用いて配送伝票を作成し,配送業者に配送を委託する。

合併前のD社の基幹システム(抜粋)を表2に示す。

表2 合併前のD社の基幹システム(抜粋)
図の説明テキスト

表2 合併前のD社の基幹システム(抜粋)

システム名 主な機能 主なマスタデータ システム間連携 連携先システム システム間連携 連携する情報 システム間連携 連携頻度 システム構成
販売システム ・見積
・受注(手入力)
・請求(請求書発行)
・売上計上
・顧客マスタ 会計システム 売上情報 日次 オンプレミス
(オープン系)
生産システム 受注情報 週次
生産システム ・生産計画作成(週次)
・原材料・仕掛品管理
・作業管理
・生産実績管理(週次)
・品目マスタ
・構成マスタ
・工程マスタ
会計システム 原価情報 週次 オンプレミス
(オープン系)
購買システム 購買指示情報 週次
配送システム 出荷指示情報 週次
購買システム ・発注
・買掛管理
・購買先管理
・購買先マスタ 会計システム 買掛情報 月次 オンプレミス
(オープン系)
配送システム ・配送伝票作成
・配送先管理
・配送区分マスタ 販売システム 出荷情報 日次 オンプレミス
(オープン系)
会計システム 配送経費情報 月次
会計システム ・原価計算
・一般財務会計処理
・支払(振込)
・勘定科目マスタ (省略) オンプレミス
(ホスト系)

〔合併後のシステムの方針〕

直近のシステム統合に向けて,次の方針を策定した。

  • 重複するシステムのうち,販売システム,購買システム,配送システム及び会計システムは,両社どちらかのシステムを廃止し,もう一方のシステムを継続利用する。
  • 両社の生産方式は合併後も変更しないので,両社の生産システムを存続させた上で,極力修正を加えずに継続利用する。
  • 在庫システムは,C社のシステムを存続させた上で,極力修正を加えずに継続利用する。
  • 今後の保守の容易性やコストを考慮し,汎用機を用いたホスト系システムは廃止する。
  • 廃止するシステムの固有の機能については,処理の仕様を変更せず,継続利用するシステムに移植する。
  • 両社のシステム間で新たな連携が必要となる場合は,インタフェースを新たに開発する。
  • マスタデータについては,継続利用するシステムで用いているコード体系に統一する。重複するデータについては,重複を除いた上で,継続利用するシステム側のマスタへ集約する。

〔合併後のシステムアーキテクチャ〕

合併後のシステムの方針に従ってシステムアーキテクチャを整理した。合併後のシステム間連携(一部省略)を図1に,新たなシステム間連携の一覧を表3に示す。

図1 合併後のシステム間連携(一部省略)
図の説明テキスト

図1 合併後のシステム間連携(一部省略)

C社システムとD社システムの連携を示す構成図。

  • C社システム: 「在庫システム」「生産システム」「配送システム」「c
  • D社システム: 「購買システム」「a」「b

連携の種類:

  • 実線矢印: 既存のシステム間連携
  • 破線矢印: 新たなシステム間連携(記号(ア)〜(キ)が付与されている)

詳細な連携:

  • 在庫システム⇔生産システム(実線双方向)
  • 生産システム→購買システム(破線ア)
  • a→生産システム(破線イ)
  • 配送システム→a(破線ウ)
  • b→配送システム(破線エ)
  • 配送システム→c(実線)
  • bc(破線オ)
  • ac(破線カ)
  • 購買システム→c(破線キ)

注記: 記号(ア)〜(キ)は表3の記号と対応している。

表3 新たなシステム間連携の一覧
図の説明テキスト

表3 新たなシステム間連携の一覧

記号 連携元システム 連携先システム 連携する情報 連携頻度
(ア) C社の生産システム D社の購買システム 購買指示情報 日次
(イ) D社のa C社の生産システム 受注情報 日次
(ウ) C社の配送システム D社のa d 日次
(エ) D社のb C社の配送システム 出荷指示情報 週次
(オ) D社のb C社のc 原価情報 e
(カ) D社のa C社のc f 日次
(キ) D社の購買システム C社のc 買掛情報 g

〔合併後のシステムアーキテクチャのレビュー〕

合併後のシステムアーキテクチャについて,両社の有識者を集めてレビューを実施したところ,次の指摘事項が挙がった。

  • C社の会計システムがSaaSを用いていることから,インタフェースがD社の各システムからデータを受け取り得る仕様を備えていることをあらかじめ調査すること。

指摘事項に対応して,問題がないことを確認し,方式設計を完了した。

設問と解答・解説

設問1

(1)

図1及び表3中の a に入れる適切な字句を答えよ。

模範解答

販売システム

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 合併に伴うシステム統合の要件を正しく把握し、販売業務の統合方針を理解している。
  • 0: システム統合要件の理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「販売システム」というシステム名を正確に記述できている。
  • 0: 名称が不正確、または無回答。

解説

解説

中堅の家具製造販売業者の合併における基幹システム統合の方式設計に関する設問です。

  • 合併前の各社のシステムを比較し、合併後のシステムアーキテクチャにおいてどのシステムが統合・存続されるかを読み解く必要があります。
  • 統合方針や業務要件を踏まえると、販売業務を担う機能は 販売システム として構成されます。
  • したがって、空欄aには「販売システム」が入ります。

高得点のポイント

  • 合併に伴うシステム統合の要件を正しく把握できているか。
  • 該当するアーキテクチャの構成要素として「販売システム」を正しく導き出せているか。

(2)

図1及び表3中の b に入れる適切な字句を答えよ。

模範解答

生産システム

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 合併に伴うシステム統合の要件を把握し、生産業務の統合方針を理解している。
  • 0: システム統合要件の理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「生産システム」というシステム名を正確に記述できている。
  • 0: 名称が不正確、または無回答。

解説

解説

中堅の家具製造販売業者の合併における基幹システム統合の方式設計に関する設問です。

  • システム統合後のアーキテクチャにおいて、製造・生産に関わる業務機能は 生産システム に集約されます。
  • 各社の既存システムの構成と統合方針から、空欄bに当てはまるシステム名を特定します。

高得点のポイント

  • 生産管理業務の統合方針を正しく理解しているか。
  • アーキテクチャ図において「生産システム」を正確に位置づけられているか。

(3)

図1及び表3中の c に入れる適切な字句を答えよ。

模範解答

会計システム

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 合併に伴うシステム統合の要件を把握し、会計業務の統合方針を理解している。
  • 0: システム統合要件の理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「会計システム」というシステム名を正確に記述できている。
  • 0: 名称が不正確、または無回答。

解説

解説

中堅の家具製造販売業者の合併における基幹システム統合の方式設計に関する設問です。

  • 企業の合併においては財務・経理情報の統合も必須であり、これらを管理する機能は 会計システム として配置されます。
  • システムアーキテクチャ全体の中で、バックオフィス業務を担うシステムの名称を導出します。

高得点のポイント

  • 会計業務のシステム要件を正しく理解しているか。
  • 該当する構成要素として「会計システム」を正確に記述できているか。

(4)

表3中の d に入れる適切な字句を答えよ。

模範解答

出荷情報

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: システム間で連携されるべきデータフローを正しく理解している。
  • 0: 連携すべきデータに関する理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「出荷情報」という字句を正確に記述できている。
  • 0: 字句が不正確、または無回答。

解説

解説

システム間で連携されるデータ項目を特定する設問です。

  • 販売システムから他の関連システム(生産システムや会計システムなど)へ引き渡すべき情報を文脈から判断します。
  • 業務プロセス上、商品が出荷されたタイミングで連携される 出荷情報 が該当します。

高得点のポイント

  • システム間のデータフローを業務視点から正しく理解しているか。
  • 連携される具体的なデータとして「出荷情報」を特定できているか。

(5)

表3中の e に入れる適切な字句を答えよ。

模範解答

週次

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 業務要件に基づく適切なデータ連携の頻度を理解している。
  • 0: 連携頻度に関する理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「週次」という字句を正確に記述できている。
  • 0: 字句が不正確、または無回答。

解説

解説

システム間でのデータ連携の頻度を問う設問です。

  • 各システムの業務要件やバッチ処理のサイクルなどを考慮し、適切な実行頻度を判断します。
  • 対象となるデータ連携は、日次や月次ではなく 週次 で実行されることが仕様から読み取れます。

高得点のポイント

  • 業務プロセスに基づくデータ連携の適切なタイミングを理解しているか。
  • 連携頻度として「週次」を正確に導き出せているか。

(6)

表3中の f に入れる適切な字句を答えよ。

模範解答

売上情報

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 後続システムへの連携に必要な情報を業務視点から正しく理解している。
  • 0: 連携すべきデータに関する理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「売上情報」という字句を正確に記述できている。
  • 0: 字句が不正確、または無回答。

解説

解説

システム間で連携されるデータ項目を特定する設問です。

  • 販売システムから会計システムなどの後続システムへ連携される情報を判断します。
  • 売上計上や財務処理のベースとなる 売上情報 をシステム間で受け渡す必要があります。

高得点のポイント

  • 業務プロセス上、どの情報がシステム間で必要になるかを理解しているか。
  • 連携対象として「売上情報」を正確に導き出せているか。

(7)

表3中の g に入れる適切な字句を答えよ。

模範解答

月次

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 財務・会計に関するデータ連携のサイクルを正しく理解している。
  • 0: 連携頻度に関する理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 「月次」という字句を正確に記述できている。
  • 0: 字句が不正確、または無回答。

解説

解説

システム間でのデータ連携の頻度を問う設問です。

  • 売上情報や会計データの集計処理などは、通常締め日に合わせて実行されます。
  • 文脈および業務要件から、このデータ連携は 月次 処理で行われることがわかります。

高得点のポイント

  • 財務・会計業務におけるデータの締めサイクルを理解しているか。
  • 連携頻度として「月次」を正確に特定できているか。

設問2

本文中の下線①について答えよ。

(1)

移植先は,どちらの会社のどのシステムか。会社名とシステム名を答えよ。

模範解答

D社

販売システム

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: システム廃止に伴い機能をどのシステムに残す必要があるかを正しく把握している。
  • 0: 機能の配置先に関する理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 移植先の会社名とシステム名を両方とも過不足なく正確に記述できている。
  • 0: 記述が不足または不正確、あるいは無回答。

解説

解説

システム廃止に伴う機能の移植先を特定する設問です。

  • 合併により一部のシステムが廃止される際、業務への影響を最小限に抑えるため、必要な機能を存続するシステムに引き継ぐ必要があります。
  • 業務要件や現行システムの配置状況から、移植先の会社は D社、対象となるシステムは 販売システム であることが導かれます。

高得点のポイント

  • システム統合に伴う業務への影響を正しく評価できているか。
  • 移植先の会社名(D社)とシステム名(販売システム)を両方とも正確に解答できているか。

(2)

移植する機能を,表1及び表2の主な機能の列に記載されている用語を用いて全て答えよ。

模範解答

受注(EDI),販売実績管理(月次),請求(EDI)

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: 業務への影響を抑えるために継続すべき機能を過不足なく抽出できている。
  • 0: 機能の抽出に漏れや誤りがある、または理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 指定された表中の用語を用いて、必要な機能を全て正確に列挙できている。
  • 0: 指定以外の用語を用いている、または正確に記述できていない。

解説

解説

廃止されるシステムから存続システムへ移植すべき機能をすべて挙げる設問です。

  • システム統合の際、業務継続に必要な機能が漏れないよう、各機能の最適な配置を検討します。
  • C社特有の取引形態などを考慮し、表1および表2から 受注(EDI)販売実績管理(月次)請求(EDI) の3つの機能が必要であると判断します。

高得点のポイント

  • 業務の視点から、不足している機能を過不足なく洗い出せているか。
  • 表1および表2に記載されている用語を用いて正確に列挙できているか。

設問2は,正答率が平均的であった。システム統合に伴って幾つかのシステムを廃止するとき,業務への影響を抑えるためには何の機能をどのシステムに残す必要があるか,業務の視点を忘れずに各機能の最適な配置を導き出してほしい。

設問3

本文中の下線②の指摘事項が挙がった適切な理由を,オンプレミスのシステムとの違いの観点から40字以内で答えよ。

模範解答

C社の会計システムはSaaSなので,個別の会社向けの仕様変更が困難だから

採点基準(配点 2点)

知識・理解度(内容)(1点)

  • 1: SaaSとオンプレミスの違いを理解し、個別仕様変更が困難であるという制約を正しく把握している。
  • 0: SaaSの特徴や制約に関する理解が不十分である。

論理性(構造)(1点)

  • 1: 理由を論理的かつ要求された観点を含めて自然な文章で構成できている。
  • 0: 論理構成が不十分、または無回答。

解説

解説

C社の会計システムに指摘事項が挙がった理由を、オンプレミスシステムとの違いから説明する設問です。

  • C社の会計システムは SaaS(Software as a Service)を利用しています。
  • SaaSはプロバイダが提供する共通のソフトウェアをネットワーク経由で利用する形態であるため、自社で構築・運用するオンプレミスとは異なり、個別の会社向けの仕様変更(カスタマイズ)が困難 という制約があります。
  • 統合前後のシステム全体像を把握し、SaaSの特徴を端的にまとめることが求められます。

高得点のポイント

  • SaaS の特徴や制約を正確に理解していること。
  • 「個別の会社向けの仕様変更が困難である」という点を、字数制限(40字以内)に合わせて論理的にまとめられていること。

設問3は,正答率が低かった。SaaSをPaaSやIaaS,自社システムの運用アウトソーシングサービスと混同していると思われる解答や,C社の会計システムとC社のオンプレミスのシステムが元々連携していたことを考慮していないと思われる解答が散見された。SaaSの特徴や制約をあらかじめ把握した上で,統合後だけではなく統合前のシステムの全体像も正しく理解し,注意深く解答してほしい。