令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問54
マネジメントリスクマネジメント
この問題は2025(R7)秋 応用情報技術者 午前に出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。
本ページの問題文・選択肢は、原本の体裁を Web 表示用に正規化しています(改行・記号・数式・図表参照の調整)。設問の趣旨および正解に影響する変更は加えていません。
自動生産システムの増強に関する次のデシジョンツリーにおいて,新規にシステムを開発する場合の期待金額価値(EMV)は何億円か。

図の説明テキスト
自動生産システムの増強に関するデシジョンツリー。
【凡例】
- 黒四角:決定ノード
- 黒丸:機会ノード
- 黒三角:分岐の終点
【ツリー構造】
「自動生産システムを増強する」(決定ノード)から2つに分岐:
- 「新規システム開発(投資額:50億円)」へ。その後の機会ノードから2つに分岐:
- 確率 60% で「需要が大きい(収益:80億円)」へ。分岐の終点は 30億円。
- 確率 40% で「需要が小さい(収益:40億円)」へ。分岐の終点は -10億円。
- 「既存システム改修(投資額:20億円)」へ。その後の機会ノードから2つに分岐:
- 確率 60% で「需要が大きい(収益:40億円)」へ。分岐の終点は 20億円。
- 確率 40% で「需要が小さい(収益:20億円)」へ。分岐の終点は 0億円。
解答・解説を読む
正解: 選択肢ア
期待金額価値(EMV)の計算
期待金額価値(EMV:Expected Monetary Value) は、発生しうる各結果(利益や損失など)に、それぞれの発生確率を掛け合わせて合計した値です。デシジョンツリー(決定木)を用いて意思決定を行う際、各選択肢の有効性を定量的に評価するために用いられます。
本設問ではデシジョンツリーの図が省略されていますが、このパターンの過去問における「新規にシステムを開発する場合」の分岐と数値は以下のようになっています。
- 需要増(確率 ):利益 億円
- 需要減(確率 ):利益 億円(損失 億円)
これに基づく期待金額価値(EMV)は、各状態の「利益 発生確率」の総和として、以下のように計算されます。
(億円)
したがって、新規にシステムを開発する場合のEMVは 14億円 となり、ア が正解です。
各選択肢の解説
- ア:正解。上記の通り、正しい計算結果に基づいた値です。
- イ:誤り。確率や利益の見積もりを誤って計算した結果、あるいは別の意思決定ノードの数値を誤認した場合の不正解です。
- ウ:誤り。計算過程でマイナスの符号(損失)をプラスとして扱ってしまった場合などに導かれる誤答です。
- エ:誤り。発生確率を考慮せずに単純加算した場合など、期待値の計算手法を誤ったことによる結果です。