令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問題 問8
マネジメントシステム監査IT全般統制・業務処理統制
固定資産管理システムのITに係る全般統制として,最も適切なものはどれか。
解答・解説
正解: ア. 会計基準や法人税法などの改正を調査した上で,システムの変更要件を定義し,承認を得る。
ITに係る内部統制は、大きく IT全般統制 と IT業務処理統制 に分けられます。
- IT全般統制:システム開発・保守、運用、アクセス管理など、ITシステム全体が適切に機能する環境を保証するための統制活動です。
- IT業務処理統制:個別の業務システムにおいて、データの入力・処理・出力が正確かつ完全に実行されることを保証するための統制活動です。
本設問では IT全般統制 に該当するものを問われています。選択肢アは、システムの変更・保守に係る管理プロセス(要件定義と承認)であり、IT全般統制の要件に合致します。
各選択肢の解説
- ア(正解):システムの変更要件を定義し承認を得るプロセスは、システムの開発・変更に関する統制であり、IT全般統制に該当します。
- イ:データ入力時に耐用年数表との突合せを行うことは、入力データの正確性を確保するためのものであり、IT業務処理統制に該当します。
- ウ:減価償却費の振替仕訳伝票を起票する手続きは、日常的な手作業の業務プロセス(業務統制)に該当します。
- エ:固定資産情報と棚卸結果を照合して処理漏れを確認することは、業務の正確性や網羅性を担保するための業務プロセス上の統制活動(業務統制)です。