令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午後I 問題 問1 大学の学習管理システムの複合サブタイプ設計

テクノロジデータベースシステム開発技術

この問題は2025(R7)秋 データベーススペシャリスト 午後Iに出題されたものです。出題時点の法令・制度に基づく内容のため、現行の内容と一致しない場合があります。

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学習ガイド

大学の講義受講管理システムを題材にした概念データモデリングの問題です。特徴は講評でも言及された複合的なサブタイプ構造で、利用者や科目がどの特性で分類され、それぞれのサブタイプがどのエンティティと関連をもつかを丁寧に読み分ける必要があります。全問が記述式の属性・関連補充なので、この記事では業務記述からサブタイプを判定する手順を型として示し、20箇所の解答をその型の適用として確認します。

この記事で押さえる論点

  • 複合的なサブタイプ構造を業務記述から読み取りモデル化する
  • サブタイプごとに異なる関連の付き方を関係スキーマへ反映する
  • 新規要件追加時の属性補充を主キー・外部キーの規約どおり行う

問題本文

問1 大学の学習管理システムの概念データモデリングに関する次の記述を読んで,設問に答えよ。

T大学は,オンライン講義の増加が落ち着いたことを受けて,急造の学習管理システムを見直すために概念データモデルと関係スキーマを設計した。

〔現状の学習管理の概要〕

  1. 学部,学科,学期
    (1) T大学は,4年制総合大学で,複数の学部と各学部の中に複数の学科がある。
    (2) 学部は学部コードで識別し,学科は学科コードで識別する。
    (3) 年度は1年間(4月始まり)で,学期は前期(4〜9月)と後期(10〜3月)の各6か月間である。前期,後期を半期,前期と後期とを併せて通期と呼ぶ。

  2. 教員
    (1) 教員は,教員番号,氏名,生年月日をもつ。
    (2) 教員は,科目を担当し,講義を実施する。

  3. 学生
    (1) 学生は,学籍番号,氏名,生年月日をもつ。
    (2) 学生は,年度ごとに,前期,後期,通期のいずれかに対して科目の履修登録を行う。

  4. 科目,開講科目
    (1) 科目は科目IDで識別する。
    (2) 科目には,科目名,科目目標,科目概要,単位数,必須か選択かの区分,開講期間(半期又は通期)を設定する。
    (3) 学科には,対象年度に開講する科目を定める。開講年度,学期,曜日,時限,担当教員1名,及び後述するインターネット経由の講義を行うための接続先URLを開講科目として登録する。
    (4) 一つの学科では,同じ科目を並行して開講することはない。ただし,異なる学科で同じ科目が開講されることはある。

  5. 講義
    (1) 科目の講義回数は,半期開講と通期開講でそれぞれ 15 回程度と 30 回程度であり、1回の講義時間は90分である。
    (2) 講義の開講形態には,教員と学生が集合して実施する対面講義,インターネット経由で同時双方向のリアルタイム型講義,事前に準備してある動画視聴ファイルを学生が好きなときにインターネット経由で視聴するオンデマンド型講義の3種類があり,開講形態区分で分類する。1回の講義に複数の開講形態を組み合わせることはない。
    (3) 講義は,開講科目に講義番号を付与して識別し,講義概要,開講形態区分,開講年月日設定要否を設定する。
    (4) オンデマンド型講義では,動画視聴ファイル名,公開の開始と終了の年月日時分を設定する。
    (5) リアルタイム型講義では,開講年月日,オンライン教室IDを設定する。
    (6) 対面講義では,開講年月日と開講場所を設定する。
    (7) リアルタイム型講義とオンデマンド型講義とを併せてオンライン講義と呼び,リアルタイム型講義と対面講義とを併せて時間固定講義と呼ぶ。オンライン講義に該当する場合オンライン講義フラグを,時間固定講義に該当する場合時間固定講義フラグをそれぞれ有効にする。
    (8) オンライン講義と時間固定講義は,講義がもつ開講形態区分を継承して明示的にもつ。
    (9) 対面講義が演習又は実験の場合,科目担当教員に加えて,複数の教員が補助として入る場合がある。

  6. デジタルコンテンツ
    (1) オンライン講義で用いる教材及びテスト問題であり,コンテンツIDで識別し,コンテンツ名,コンテンツ概要,作成年月日時分をもつ。
    (2) デジタルコンテンツが教材かテスト問題かは,コンテンツ区分で分類する。
    (3) 教材は,文書,画像,動画のいずれかであり,ファイル形式をもつ。
    (4) 教材を用いるのはリアルタイム型講義とオンデマンド型講義であり,一つ又は複数の教材を使用し,講義ごとにそれぞれの教材の公開期間を開始と終了の年月日によって設定している。
    (5) テスト問題は,解答時間をもつ。
    (6) テスト問題を用いるのはリアルタイム型講義だけである。リアルタイム型講義では,一つ又は複数のテストを実施し,講義ごとにテスト問題の解答期限時刻,解答入力ページのURLを設定している。

  7. 講義受講とテスト結果,成績の記録
    (1) 学生が履修登録した講義について,学生が出席すると受講年月日を講義受講に記録する。
    (2) 時間固定講義では,遅刻の有無,早退の有無を記録する。
    (3) オンデマンド型講義では,最後まで受講すると受講完了年月日を記録する。
    (4) 実施したテスト問題ごとに,採点した得点と評価年月日を記録する。
    (5) 通期又は半期の全講義終了後に,出席状況とテストの採点結果を基に科目の履修登録に成績を記録する。

〔概念データモデルと関係スキーマの設計〕

現状の学習管理システムの概念データモデルを図1に,関係スキーマを図2に示す。

図1 現状の学習管理システムの概念データモデル(未完成)
図の説明テキスト

図1 現状の学習管理システムの概念データモデル(未完成)
以下のエンティティとリレーションが示されている。

  • 「学部」から「学科」へ1対多の矢印
  • 「科目」と「学科」から「開講科目」へ1対多の矢印
  • 「開講科目」から「講義」へ1対多の矢印
  • 「教員」「学生」「科目履修登録」「テスト結果」の各エンティティ
  • 「講義」からスーパータイプ/サブタイプの関係で「時間固定講義」「オンライン講義」へ分岐
  • 「時間固定講義」からスーパータイプ/サブタイプの関係で「対面講義」「リアルタイム型講義」へ分岐
  • 「オンライン講義」からスーパータイプ/サブタイプの関係で「リアルタイム型講義」「オンデマンド型講義」へ分岐
  • 「対面講義」と「リアルタイム型講義」から下向きの線が合流して空欄「a」のエンティティに接続
  • 「デジタルコンテンツ」からスーパータイプ/サブタイプの関係で「教材」「テスト問題」へ分岐
  • 「講義」から「コンテンツ使用」に接続
  • 「コンテンツ使用」からスーパータイプ/サブタイプの関係で「教材使用」「テスト問題使用」へ分岐
  • 「教材」と「教材使用」が接続
  • 「テスト問題」と「テスト問題使用」が接続
  • 「講義受講」からスーパータイプ/サブタイプの関係で「時間固定講義受講」「オンデマンド型講義受講」へ分岐
図2 現状の学習管理システムの関係スキーマ(未完成)
図の説明テキスト

図2 現状の学習管理システムの関係スキーマ(未完成)
以下の関係スキーマが列挙されている。
学部 (学部コード, 学部名)
学科 (学科コード, 学科名, 学部コード)
科目 (科目ID, 科目名, 科目目標, 科目概要, 単位数, 必須選択区分, 開講期間)
教員 (教員番号, 氏名, 生年月日)
学生 (学籍番号, 氏名, 生年月日)
開講科目 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 開講曜日, 開講時限, )
講義 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, 講義概要, 開講形態区分, オンライン講義フラグ, 時間固定講義フラグ, 開講年月日設定要否)
時間固定講義 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, )
オンライン講義 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, )
対面講義 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, )
リアルタイム型講義 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, )
オンデマンド型講義 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, )
a (, 教員番号)
デジタルコンテンツ (コンテンツID, コンテンツ名, コンテンツ区分, コンテンツ概要, 作成年月日時分)
教材 (コンテンツID, ファイル形式)
テスト問題 (コンテンツID, 解答時間)
コンテンツ使用 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, [コンテンツ区分])
教材使用 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, )
テスト問題使用 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, )
科目履修登録 ()
講義受講 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, 学籍番号, 講義受講区分, )
時間固定講義受講 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, 学籍番号, )
オンデマンド型講義受講 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, 学籍番号, )
テスト結果 (学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, 学籍番号, 得点, 評価年月日)

注記 図中の a には,図1中の a と同じ字句が入る。

〔学習管理システムの拡充〕

学習管理システムを用いてオンデマンド型講義でレポート課題を実施することにした。そのやり方について次のように検討し,関係スキーマを設計した。追加及び変更する関係スキーマを図3に示す。

(1) デジタルコンテンツにレポート課題を加える。デジタルコンテンツがレポート課題に該当することは,コンテンツ区分に値を追加して分類する。
(2) レポート課題は,レポートすべき観点を説明した課題観点記述をもつ。
(3) レポート課題を用いるのはオンデマンド型講義だけである。レポート課題は,教員の判断で必要なオンデマンド型講義の回に用いる。1回のオンデマンド型講義で課すレポート課題は一つだけである。
(4) レポート課題の出題では,その講義でのレポート提出先URL,提出期間の開始と終了の年月日を設定する。
(5) 学生が提出したレポートに対して,レポート評価と評価年月日をレポート評価結果として記録する。レポート評価結果とテスト結果を汎化して評価結果とする。

解答に当たっては,巻頭の表記ルール及び次に従うこと。ただし,エンティティタイプ間の対応関係にゼロを含むか否かの表記は必要ない。

  1. 関係スキーマは第3正規形にし,“多対多”のリレーションシップは用いないこと。
  2. 識別可能なサブタイプが存在する場合,他のエンティティタイプとのリレーションシップは,スーパータイプ又はサブタイプのいずれか適切な方との間に記述すること。
  3. 同一のエンティティタイプ間に異なる役割をもつ複数のリレーションシップが存在する場合,役割の数だけリレーションシップを表す線を引くこと。
  4. エンティティタイプ名,関係名,属性名は,それぞれ意味を識別できる適切な名称とすること。
  5. 関係スキーマに入れる属性名を答える場合,主キーを表す下線,外部キーを表す破線の下線についても示すこと。
  6. スーパータイプには,対応するサブタイプを識別する切り口の役割の属性をもつこと。

なお,スーパータイプに対応するサブタイプを識別する切り口の役割の属性には,冗長な属性が必要になる場合がある。この場合,冗長にもたせた属性の属性名の前後を“[”と“]”で挟んで明示する。

図3 追加及び変更する関係スキーマ(未完成)
図の説明テキスト

追加及び変更する関係スキーマ(未完成)を表す枠囲みのリスト。

  • レポート課題 (主キー: コンテンツID, 空欄: )
  • レポート課題出題 (主キー兼外部キー: 学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, 空欄: )
  • 評価結果 (主キー: 学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, 学籍番号, 属性: 評価結果区分, 空欄: )
  • テスト結果 (主キー兼外部キー: 学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, 学籍番号, 空欄: )
  • レポート評価結果 (主キー兼外部キー: 学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号, コンテンツID, 学籍番号, 空欄: )
    ※各属性の主キー・外部キーは実線・破線の下線で表現されている。

設問と解答・解説

設問1

現状の概念データモデル及び関係スキーマについて答えよ。

(1)

図1中のaに入れる適切なエンティティタイプ名を答えよ。

模範解答

教員講義補助

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「教員講義補助」と正しく解答できている。
  • 1: エンティティの意味合いは合っているが、名称が不正確である。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

概念データモデリングにおいて、講義に対する教員の役割を整理する必要があります。通常の「担当教員」とは別に、講義を補助する教員が存在する業務要件から、多対多の関連を解消するための連関エンティティとして 教員講義補助 を導き出します。

高得点のポイント

  • 業務要件に基づく教員と講義の関連を正しく見極め、エンティティタイプ名を過不足なく記述できているか。

(2)

図1は未完成である。欠落しているリレーションシップを補って図を完成させよ。

模範解答

模範解答は公表されていません。下の採点基準と解説から、解答に求められる要素を読み取ってください。

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 欠落しているすべてのリレーションシップを正確に補完できている。
  • 1: 一部のリレーションシップの補完に誤りや不足がある。
  • 0: リレーションシップが全く描けていない、または全て誤っている。

解説

正解の根拠

複合的なサブタイプ構造をもつ講義エンティティと、他のマスターやトランザクションとのリレーションシップを完成させる問題です。各サブタイプ(開講形態など)がどのエンティティと関連付くかを注意深く読み取る必要があります。

高得点のポイント

  • スーパータイプとサブタイプの関係性を適切に図式化できているか。
  • トランザクションとマスター間の依存関係を正確に結べているか。

(3)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

接続先URL, 担当教員番号

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「接続先URL」「担当教員番号」の両方を正しく解答できている。
  • 1: いずれか1つのみ正解している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

図2の関係スキーマにおける空欄アに該当する属性を答える問題です。講義の特定のサブタイプ(オンライン講義など)に依存する情報として、接続先URL担当教員番号 を配置する必要があります。

高得点のポイント

  • 業務要件から導かれる必要な属性を過不足なく解答しているか。

(4)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

開講年月日, [開講形態区分]

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「開講年月日」「[開講形態区分]」等の必要な属性をすべて正しく解答できている。
  • 1: 一部の属性が欠落している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

図2の関係スキーマのイには、講義のスーパータイプに関連する共通属性が配置されます。開講年月日 と、サブタイプを識別するための切り口となる [開講形態区分] などが入ります。

高得点のポイント

  • スーパータイプに持たせるべき共通属性や区分属性を正確に抜き出せているか。

(5)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

[開講形態区分]

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「[開講形態区分]」を正しく解答できている。
  • 1: 名称が部分的にのみ合致している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

スーパータイプとサブタイプを対応付けるための切り口の属性として [開講形態区分] が必要となります。

高得点のポイント

  • サブタイプを識別するための区分属性を関係スキーマ上に正しく配置できているか。

(6)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

開講場所

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「開講場所」と正しく解答できている。
  • 1: 意味は合っているが表現が不正確な解答。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

対面講義などのサブタイプにおいて、物理的な場所を特定するための 開講場所 が必要です。

高得点のポイント

  • 特定のサブタイプにのみ存在する固有の属性を正しく識別できているか。

(7)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

オンライン教室ID

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「オンライン教室ID」と正しく解答できている。
  • 1: 名称が部分的に合致している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

オンラインでの講義実施を管理するために必要な属性として、オンライン教室ID が該当します。

高得点のポイント

  • オンライン講義を構成するための外部システム等との連携キー(ID)を正確に導出できているか。

(8)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

動画視聴ファイル名, 公開開始年月日時分, 公開終了年月日時分

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 必要な3つの属性をすべて正しく解答できている。
  • 1: 1〜2つの属性のみ正しく解答できている。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

オンデマンド型講義などのコンテンツ管理において、動画視聴ファイル名公開開始年月日時分公開終了年月日時分 が属性として必要になります。

高得点のポイント

  • コンテンツの特定と公開期間の管理に必要な属性をすべて網羅できているか。

(9)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 必要な複合キー属性すべてを正しく解答できている。
  • 1: キーの一部が欠落している。
  • 0: 全く見当違いの属性を解答している、または無解答。

解説

正解の根拠

講義をユニークに特定するための外部キー(主キーの構成要素)として、学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 講義番号 の組み合わせが必要です。

高得点のポイント

  • 親エンティティからの主キー継承を正しく理解し、複合キーを漏れなく記述できているか。

(10)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

公開開始年月日, 公開終了年月日

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 開始・終了年月日の両方を正しく解答できている。
  • 1: 片方のみ正解している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

教材や課題の公開期間を管理する属性として、公開開始年月日公開終了年月日 を補う必要があります。

高得点のポイント

  • 有効期間・公開期間を表す開始・終了のペア属性を適切に特定できているか。

(11)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

解答期限時刻, 解答入力ページURL

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 必要な2つの属性を正しく解答できている。
  • 1: いずれか1つのみ正解している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

小テストやアンケートなどの解答に関する要件から、解答期限時刻解答入力ページURL を導出します。

高得点のポイント

  • ユーザーへのインターフェース(URL)と制約(期限)の属性を過不足なく解答できているか。

(12)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 学籍番号, 成績

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: キー群と成績属性を漏れなく正しく解答できている。
  • 1: 属性の一部が欠けている。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

学生の成績管理テーブル等において、対象を特定するためのキー群(学科コード, 科目ID, 年度, 学期, 学籍番号)と、その結果である 成績 が必要です。

高得点のポイント

  • 誰が・どの講義で・どのような結果を得たかを表現するリレーションの構造を理解しているか。

(13)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

受講年月日

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「受講年月日」と正しく解答できている。
  • 1: 「受講日」など意味は通じるがスキーマ上の正確な名称と異なる。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

受講の事実を記録するトランザクションにおいて、いつ受講したかを示す 受講年月日 が必須となります。

高得点のポイント

  • 履歴や実績データのタイムスタンプに相当する属性を正しく特定できているか。

(14)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

遅刻フラグ, 早退フラグ

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 遅刻フラグと早退フラグの両方を解答できている。
  • 1: 片方のみ解答できている。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

出欠管理において、単なる出席だけでなく状態を詳細に記録するための 遅刻フラグ早退フラグ が必要です。

高得点のポイント

  • 業務要件で規定されている詳細な出席状況フラグを網羅できているか。

(15)

図2中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

模範解答

受講完了年月日

採点基準(配点 2点)

正確性(内容)(2点)

  • 2: 「受講完了年月日」と正しく解答できている。
  • 1: 意味は合致しているが正式な名称と異なる。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

オンデマンド講義等の進捗管理において、受講が完了した日付を保持するための 受講完了年月日 が必要になります。

高得点のポイント

  • 状態の遷移(完了)を記録するための日付属性を正しく解答できているか。

設問1(2)では,複合的な切り口をもつ講義のサブタイプ構造及び各サブタイプに関連するリレーションシップの正答率が特に低かった。講義では,三つの切り口となる属性を与えていたので,それぞれについてのサブタイプ構造を考えれば正答に近づけたはずである。設問1(3)では,スーパータイプに対応する関係スキーマにおいて,サブタイプの切り口の属性を答えることができていない解答が多かった。図2の関係スキーマのレイアウトでは,該当箇所がスーパータイプに当たることを示唆しているので,注意深く考えれば必要な属性を解答できたはずである。

設問2

図3中のセ〜ツに入れる一つ又は複数の適切な属性名を補って関係スキーマを完成させよ。

(1)

図3中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

課題観点記述

採点基準(配点 4点)

正確性(内容)(4点)

  • 4: 「課題観点記述」と正しく解答できている。
  • 2: 名称が部分的に合致している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

図3の関係スキーマ追加部分において、課題の評価基準などを表現するための属性として 課題観点記述 が入ります。業務要件に新規追加された内容をスキーマに適切に反映する必要があります。

高得点のポイント

  • 新規要件における課題評価の観点に関するデータ項目を正確に抜き出せているか。

(2)

図3中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

レポート提出先URL, 提出開始年月日, 提出終了年月日

採点基準(配点 4点)

正確性(内容)(4点)

  • 4: 必要な3つの属性をすべて正しく解答できている。
  • 2: 1〜2つの属性のみ解答できている。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

レポート提出に関する業務要件から、提出場所と期間を定義するための レポート提出先URL提出開始年月日提出終了年月日 の3つの属性を配置します。

高得点のポイント

  • レポート提出要件を満たすために必要な「場所」と「期間」の属性をすべて列挙できているか。

(3)

図3中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

評価年月日

採点基準(配点 4点)

正確性(内容)(4点)

  • 4: 「評価年月日」と正しく解答できている。
  • 2: 意味は合致しているが正式な名称と異なる。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

提出されたレポート等の評価実績を記録するトランザクションにおいて、評価が行われた日付を示す 評価年月日 が必要となります。

高得点のポイント

  • イベントの発生日を管理する属性を正確に解答できているか。

(4)

図3中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

得点

採点基準(配点 4点)

正確性(内容)(4点)

  • 4: 「得点」と正しく解答できている。
  • 2: 「点数」など同義の語を用いているが指定の属性名と異なる。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

学生ごとの課題やレポートに対する評価結果の数値として 得点 を持たせる必要があります。

高得点のポイント

  • 評価結果を定量的に保持するための属性を正しく導出できているか。

(5)

図3中のに入れる一つ又は複数の適切な属性名を答えよ。

模範解答

レポート評価

採点基準(配点 4点)

正確性(内容)(4点)

  • 4: 「レポート評価」と正しく解答できている。
  • 2: 名称が部分的に合致している。
  • 0: 誤答、または無解答。

解説

正解の根拠

得点とは別に、レポートそのものに対する定性的な評価や段階評価を格納するための レポート評価 という属性が必要です。

高得点のポイント

  • 業務要件において、得点以外の評価項目がどのように管理されるべきかを理解し、該当する属性を特定できているか。