ヒット率(ひっとりつ)
CPUが要求したデータや命令が、主記憶よりも高速なキャッシュメモリやバッファ内に存在している確率、または全アクセス回数に対するキャッシュヒット回数の割合。目的のデータが見つからない割合はミス率と呼ばれ、1からヒット率を引いた値に等しい。
詳細解説
プログラムの実行では、直前に参照したデータやその周辺の番地が続けて使われやすいという局所参照性の性質があるため、小容量のキャッシュメモリでも高いヒット率を維持できます。CPUから見た平均的なアクセス時間である実効アクセス時間は「ヒット率 × キャッシュのアクセス時間 +(1 - ヒット率)× 主記憶のアクセス時間」で表され、実効アクセス時間が与えられたときはこの式を変形してヒット率を逆算します。キャッシュにデータが存在しない確率(ミス率)のほうが条件として与えられている場合、どちらのアクセス時間にどの確率を掛けるかを逆にしないよう注意が必要です。
L1キャッシュとL2キャッシュの2階層を持つシステムでは、L1でミスしたアクセスに対してのみL2が参照されます。そのため、L2のヒット率をL1でミスしたアクセスのうちL2で見つかる割合として与えた場合、システム全体の総合ヒット率は「L1のヒット率 +(1 - L1のヒット率)× L2のヒット率」となり、両者のヒット率を単純に掛け合わせる計算にはなりません。
ヒット率が問われた過去問
- 2022(R4)秋 午前 問10L1,L2と2段のキャッシュをもつプロセッサにおいて,あるプログラムを実行したとき,L1キャッシュのヒット率が 0.95,L2キャッシュのヒ
- 2022(R4)秋 午前I 問4L1,L2 と 2 段のキャッシュをもつプロセッサにおいて,あるプログラムを実行したとき,L1 キャッシュのヒット率が 0.95,L2 キャ
- 2022(R4)春 午前 問9キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の 1/30 で,ヒット率が 95\% のとき,実効メモリアクセス時間は,主記憶のアクセ
- 2022(R4)春 午前I 問4キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の \frac{1}{30} で,ヒット率が 95\% のとき,実効メモリアクセス時間は
- 2024(R6)秋 午前 問10キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の1/30で,ヒット率が95%のとき,実効メモリアクセス時間は,主記憶のアクセス時間の約
- 2024(R6)秋 午前I 問4キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間の 1/30 で,ヒット率が 95\% のとき,実効メモリアクセス時間は,主記憶のアクセ
- 2024(R6)秋 午前II 問3L1とL2の2段のキャッシュをもつプロセッサにおいて,あるプログラムを実行したとき,L1キャッシュのヒット率が0.95, L2キャッシュのヒ
- 2024(R6)春 午前 問10主記憶のアクセス時間が 60 ナノ秒,キャッシュメモリのアクセス時間が 10 ナノ秒であるシステムがある。キャッシュメモリを介して主記憶にア
ヒット率が登場する過去問
- 2025(R7)春 午前II 問22キャッシュサーバを利用した検索処理の平均応答時間は,キャッシュサーバでヒットした場合には0.2秒,ヒットしない場合には2.2秒である。現在の