請負契約(うけおいけいやく)

受託者(請負人)が仕事の完成を約束し、発注者(注文者)が完成した仕事の結果に報酬を支払うと約束することで成り立つ民法上の契約類型。システム開発では、合意された仕様どおりの成果物を納期までに完成させて引き渡す義務を受託者が負う。

詳細解説

民法の規定では、目的物の引渡しを要する場合、特段の合意がなければ成果物の引渡しと同時に報酬の支払義務が生じます。実務では、受託者が委託範囲の工程を終えて成果物を納品したのち、発注者が仕様を満たしているかを確かめる受入れ検収を行い、その合格をもって請求の手続へ進むのが一般的です。完成責任を負う受託者は、特約で禁じられていなければ自らの裁量で第三者へ再委託でき、作業者への指揮命令も受託者側が行います。

引き渡された成果物が契約の内容に適合しない場合、注文者は修補などの追完、代金の減額、損害賠償の請求や契約の解除ができます。民法の2017年改正(2020年4月施行)で、従来の瑕疵担保責任がこの契約不適合責任に改められました。システム開発のモデル契約では、仕様が固まった後の内部設計からシステム結合までの工程が、請負型を基本とする範囲とされています。

請負契約が問われた過去問

  • 2021年度(R3) 問33コンピュータシステム開発の外部への発注において,発注金額の確定後に請負契約を締結した。契約後,支払までに発注側と受注側の間で交わされる書類の
  • 2021年度(R3) 問43A社で新規にシステムを開発するプロジェクトにおいて,システムの開発をシステム要件定義,設計,プログラミング,結合テスト,総合テスト,運用テス
  • 2026年度(R8) 問29プログラム開発業務の委託に当たり,請負契約における注文者及び請負業者の権利や義務について特段の取決めがない場合の説明として,適切なものはどれ

請負契約が登場する過去問

  • 2025年度(R7) 問1A社がB社に作業の一部を請負契約で委託している。作業形態a〜cのうち,いわゆる偽装請負とみなされる状態だけを全て挙げたものはどれか。 a B
  • 2025(R7)秋 午前II 問23商用目的で開発するソフトウェアの開発請負契約書には,企業間で様々な事項を取り決めておく必要がある。この開発請負契約書に取決めがない場合に,ソ
  • 2022(R4)春 午前 問79A社はB社に対して業務システムの設計,開発を委託し,A社とB社は請負契約を結んでいる。作業の実態から,偽装請負とされる事象はどれか。
  • 2022(R4)秋 午前 問79発注者と受注者との間でソフトウェア開発における請負契約を締結した。ただし,発注者の事業所で作業を実施することになっている。この場合,指揮命令
  • 2023(R5)秋 午前 問80図は,企業と労働者の関係を表している。企業Bと労働者Cの関係に関する記述のうち,適切なものはどれか。

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調達・契約

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