令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前II 問5

ある組織では,プロジェクトのスケジュールとコストの管理にアーンドバリューマネジメントを用いている。期間 10日間のプロジェクトの,5日目の終了時点の状況は表のとおりである。この時点でのコスト効率が今後も続くとしたとき,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。

プロジェクトの状況を示す表
図の説明テキスト
管理項目 金額(万円)
完成時総予算(BAC) 100
プランドバリュー(PV) 50
アーンドバリュー(EV) 40
実コスト(AC) 60
解答・解説

正解: エ. 150

アーンドバリューマネジメント(EVM)とは

プロジェクトの進捗やコストの状況を、金銭的価値に換算して定量的に管理する手法です。主な指標として、以下の値を用います。

  • BAC(完成時総予算):プロジェクト完了時の全体予算
  • PV(プランドバリュー):計画上の予算値
  • EV(アーンドバリュー):実際に完了した作業の出来高を予算値で表したもの
  • AC(実コスト):完了した作業に対して実際に発生したコスト
  • EAC(完成時総コスト見積り):現在の進捗状況を踏まえた、プロジェクト完了時の総コストの予測値

正解の根拠

現在のコスト効率が今後も続くとした場合、完成時総コスト見積り(EAC)は「完成時総予算(BAC) ÷\div コスト効率指数(CPI)」で求めます。
コスト効率指数(CPI)は「アーンドバリュー(EV) ÷\div 実コスト(AC)」で計算できます。

  1. コスト効率指数(CPI)を計算する
    表の値より、EV=40EV = 40万円、AC=60AC = 60万円です。

    CPI=40万円÷60万円=23CPI = 40万円 \div 60万円 = \frac{2}{3}

  2. 完成時総コスト見積り(EAC)を計算する
    表の値より、BAC=100BAC = 100万円です。

    EAC=100万円÷23=150万円EAC = 100万円 \div \frac{2}{3} = 150万円

したがって、完成時総コスト見積り(EAC)は150万円となります。

各選択肢の解説

  • ア: 110万円は、現在のコスト効率に基づくEACの計算結果と異なるため誤りです。

  • イ: 120万円は、現在のコスト効率に基づくEACの計算結果と異なるため誤りです。

  • ウ: 135万円は、現在のコスト効率に基づくEACの計算結果と異なるため誤りです。

  • エ: 150万円であり、正しい値です。

Spineチーム