「AI・データ活用」の過去問(テクノロジ・40問+午後5大問)

1. この分野は何か

AI・データ活用分野は、人工知能(AI)の基礎理論から、膨大なデータ(ビッグデータ)を蓄積・分析・活用するための技術全般を扱う領域です。
機械学習(教師あり学習、教師なし学習、強化学習)やディープラーニングの仕組みに加え、学習モデルの精度を評価する手法が含まれます。また、大量のデータをリアルタイムに処理する複合イベント処理(CEP)や、データサイエンスの応用事例など、ビジネス価値を創出するためのデータ活用技術も対象となります。

2. 実際の出題のされ方

午前問題では、AIの学習手法に関する専門用語や、データ処理技術の概念を問う問題が頻出します。

  • 機械学習の手法と評価: ディープラーニングの説明や、教師あり学習においてデータセットを分割してモデルの精度を検証する「交差検証(クロスバリデーション)」の目的・手順を問う問題が出題されます。
  • 生成AIと応用: 近年のトレンドとして、「独自のデータを学習させることにより基盤モデルを自社の業務に特化させるファインチューニング」など、生成AIの具体的なカスタマイズ手法やビジネス活用事例が問われる機会が増えています。
  • ビッグデータ処理技術: ストリームデータに対して複数の事象の関連性をリアルタイムに分析する「CEP(複合イベント処理)」や、大量の非構造化データを扱うNoSQLに関する特徴を選択させる問題が定番です。

3. 学習のポイント

AI関連の用語は直感的にわかりにくいものが多いため、分類と具体例を紐付けることが重要です。

  • 学習アルゴリズムの分類:
    • 教師あり学習:正解ラベルがあるデータから予測モデルを作る(回帰分析、SVMなど)。
    • 教師なし学習:正解ラベルがないデータから特徴やグループを見つけ出す(クラスタリング、主成分分析など)。
    • 強化学習:エージェントが報酬を最大化するように行動を学習する(Q学習など)。
      これら3つの違いを、どのような課題解決に向いているか(例:売上予測なら教師あり、顧客のグループ分けなら教師なし)をセットで覚えましょう。
  • 精度評価指標の整理: 適合率(Precision)、再現率(Recall)、F値といった評価指標について、混同行列(TP, TN, FP, FN)の表を描いてそれぞれの数式を自分で導出できるようにしておくことが得点のカギとなります。
  • ニューラルネットワークの派生: CNN(画像処理向け)、RNN(時系列データ・自然言語処理向け)、GAN(画像などの生成に使われるモデル)など、ディープラーニングの代表的なモデル名とその得意分野を区別できるようにしてください。

4. 間違えやすいところ

機械学習の評価手法に関する問題において、「過学習(オーバーフィッティング)」の意味を取り違えるケースがよく見られます。過学習とは「訓練データに対しては高い精度を出すが、未知のテストデータに対する予測精度が低下してしまう」状態のことです。単に「学習しすぎた状態」ではなく、「未知のデータへの汎化性能が失われた状態」であることを正確に理解しておきましょう。
また、適合率(予測した正例のうち本当に正例だった割合)と再現率(実際の正例のうち正しく予測できた割合)の定義を混同するミスも多いため、医療の検査などを例にして「誤検知を減らしたい場合は適合率」「見逃しを減らしたい場合は再現率」と具体的なシナリオで覚えると間違いを防げます。

  1. 2025(R7)秋 応用情報技術者 午前 問3 AIにおける機械学習において,2クラス分類モデルの評価方法の一つであるROC曲線で用いられる偽陽性率の説明として,最も適…
  2. 2025(R7)秋 応用情報技術者 午前 問63 データ分析手法の一つである,アソシエーション分析はどれか。…
  3. 2025(R7)秋 高度試験共通 午前I 問2 AIにおける機械学習において,2クラス分類モデルの評価方法の一つであるROC曲線で用いられる偽陽性率の説明として,最も適…
  4. 2025(R7)秋 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問25 各種センサーを取り付けた航空機のエンジンから飛行中に収集したデータを分析し,仮想空間に構築したエンジンのモデルに反映して…
  5. 2025(R7)秋 情報処理安全確保支援士 午前II 問5 AIに対するモデルインバージョン攻撃に該当するものはどれか。…
  6. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問3 AIにおける機械学習の過程において,過学習と疑われたときの解消方法として,最も適切なものはどれか。…
  7. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問71 クラウドで学習し,エッジデバイスで推論する機械学習ベースのエッジAIにおいて,エッジデバイスで行われる推論処理として,適…
  8. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問72 スマートファクトリーで使用されるAIを用いたマシンビジョンの目的として,適切なものはどれか。…
  9. 2025(R7)春 応用情報技術者 午前 問74 様々な需要予測モデルのもととなっている時系列モデルに関する記述として,適切なものはどれか。…
  10. 2025(R7)春 高度試験共通 午前I 問2 AIにおける機械学習の過程において,過学習と疑われたときの解消方法として,最も適切なものはどれか。…
  11. 2025(R7)春 高度試験共通 午前I 問27 クラウドで学習し,エッジデバイスで推論する機械学習ベースのエッジAIにおいて,エッジデバイスで行われる推論処理として,適…
  12. 2025(R7)春 高度試験共通 午前I 問28 スマートファクトリーで使用されるAIを用いたマシンビジョンの目的として,適切なものはどれか。…
  13. 2025(R7)春 システムアーキテクト 午前II 問4 大量のデータを並列に処理するために,入力データから中間キーと値との組みを生成する処理と,同じ中間キーをもつ値を加工する処…
  14. 2025(R7)春 システムアーキテクト 午前II 問15 協調フィルタリングを用いた,商品のレコメンデーションの例はどれか。…
  15. 2025(R7)春 ITストラテジスト 午前II 問1 多数の被験者の検診データから,説明変数である年齢,飲酒の頻度及び喫煙本数が,目的変数であるガンの発症の有無に及ぼす影響を…
  16. 2025(R7)春 ITストラテジスト 午前II 問3 ある企業では,顧客データについて,顧客を性別,年齢層,職業,年収など複数の属性を組み合わせてセグメント化し,蓄積された大…
  17. 2025(R7)春 ITストラテジスト 午前II 問17 サイバーフィジカルシステム(CPS)の説明として、適切なものはどれか。…
  18. 2024(R6)秋 応用情報技術者 午前 問2 AIにおける教師あり学習での交差検証に関する記述はどれか。…
  19. 2024(R6)秋 応用情報技術者 午前 問71 生成AIのビジネス活用において,独自のデータを学習させることにより基盤モデルを自社の業務やサービスに特化したモデルへとカ…
  20. 2024(R6)秋 高度試験共通 午前I 問1 AIにおける教師あり学習での交差検証に関する記述はどれか。…
  21. 2024(R6)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問16 ビッグデータの処理に使用される CEP(複合イベント処理)に関する記述として,適切なものはどれか。…
  22. 2024(R6)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問17 スタースキーマでモデル化し,一定期間内に発生した取引などを分析対象データとして格納するテーブルはどれか。…
  23. 2024(R6)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問18 データウェアハウスのメタデータに関する記述のうち,データリネージはどれか。…
  24. 2024(R6)秋 データベーススペシャリスト 午前II 問20 迷惑メールの検知手法であるベイジアンフィルターの説明はどれか。…
  25. 2024(R6)秋 情報処理安全確保支援士 午前II 問2 AIによる画像認識において,認識させる画像の中に人間には知覚できないノイズや微小な変化を含めることによって,AIアルゴリ…
  26. 2024(R6)春 応用情報技術者 午前 問3 AIにおけるディープラーニングに関する記述として,最も適切なものはどれか。…
  27. 2024(R6)春 応用情報技術者 午前 問29 ビッグデータの基盤技術として利用される NoSQL に分類されるデータベースはどれか。…
  28. 2024(R6)春 ITサービスマネージャ 午前II 問23 機械学習を用いたビッグデータ分析において使用されるJupyterLabの説明はどれか。…
  29. 2024(R6)春 ITストラテジスト 午前II 問17 SNSやWeb検索などに関して,イーライ・パリサーが提唱したフィルターバブルの記述として,適切なものはどれか。…
  30. 2023(R5)秋 応用情報技術者 午前 問2 複数の変数をもつデータに対する分析手法の記述のうち, 主成分分析はどれか。…
  31. 2023(R5)秋 応用情報技術者 午前 問73 スマートファクトリーで使用されるAIを用いたマシンビジョンの目的として,適切なものはどれか。…
  32. 2023(R5)秋 高度試験共通 午前I 問28 スマートファクトリーで使用されるAIを用いたマシンビジョンの目的として,適切なものはどれか。…
  33. 2023(R5)春 応用情報技術者 午前 問3 AIにおける機械学習で, 2クラス分類モデルの評価方法として用いられるROC曲線の説明として, 適切なものはどれか。…
  34. 2023(R5)春 応用情報技術者 午前 問73 各種センサーを取り付けた航空機のエンジンから飛行中に収集したデータを分析し, 仮想空間に構築したエンジンのモデルに反映し…
  35. 2023(R5)春 応用情報技術者 午前 問75 ビッグデータ分析の手法の一つであるデシジョンツリーを活用してマーケティング施策の判断に必要な事象を整理し,発生確率の精度…
  36. 2023(R5)春 システムアーキテクト 午前II 問7 ある通信販売事業者は,AI技術を利用して人間のように受け答えする,Webのチャットをインタフェースとしたユーザーサポート…
  37. 2023(R5)春 システムアーキテクト 午前II 問16 パーソナルデータを用いた,個人をスコアリングするサービスの事例はどれか。…
  38. 2023(R5)春 システムアーキテクト 午前II 問19 迷惑メールの検知手法であるベイジアンフィルターの説明はどれか。…
  39. 2023(R5)春 ITストラテジスト 午前II 問3 多数の被験者の検診データから,説明変数である年齢,飲酒の頻度及び喫煙本数が,目的変数であるガンの発症の有無に及ぼす影響を…
  40. 2023(R5)春 ITストラテジスト 午前II 問18 ベイズ統計の説明として,適切なものはどれか。…

この分野の午後問題(記述式・読み物)

  1. 2025(R7)秋 エンベデッドシステムスペシャリスト 午後I 問1 問1 次世代一人乗り電動車椅子に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。…
  2. 2025(R7)春 システムアーキテクト 午後II 問1 近年,業務改善や収益向上などの業務目標達成のために,複数の情報システムのデータを活用した指標の提供を求められることが多い…
  3. 2024(R6)秋 応用情報技術者 午後 問11 問11 チャットボット導入における開発計画の監査に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。…
  4. 2024(R6)春 システムアーキテクト 午後II 問1 人手によってしか実現できないと考えていた業務への先進技術の適用について…
  5. 2023(R5)秋 システム監査技術者 午後II 問1 問1 データ利活用基盤の構築に関するシステム監査について…