「免許制度」の過去問(宅建業法・90問)
1. この分野は何か
不動産の取引は高額であり、一般消費者が損害を受けやすいため、国や都道府県が業者を厳しく管理する仕組みが「免許制度」です。本分野では、「そもそもどのような行為をする時に免許が必要なのか(宅地建物取引業の定義)」、「知事免許と国土交通大臣免許の違い」、および「過去に悪いことをした人などが免許を断られるルール(欠格事由)」について学びます。
2. 学習のポイント
- 「自ら貸借」は宅建業ではない:宅建業にあたるのは、自ら「売買・交換」を行う場合や、他人の物件の「売買・交換・貸借」を媒介・代理する場合です。自ら貸主となってアパートや駐車場を貸す行為(自ら貸借)は、宅建業にあたらず、免許は不要です。これは超頻出の基本ルールです。
- 免許権者の違い:1つの都道府県内のみに事務所を設置する場合は「都道府県知事免許」、2つ以上の都道府県にまたがって事務所を設置する場合は「国土交通大臣免許」となります。免許の有効期間はどちらも「5年」です。
- 免許の欠格事由:破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者、一定の刑罰(拘禁刑以上の刑、または宅建業法違反等で罰金刑)に処せられて5年を経過しない者、暴力団員などは免許を受けることができません。なお破産者は、復権を得れば直ちに免許を受けられます(5年を待つ必要はありません)。5年ルールがかかるのは刑罰の方です。
3. 実際の出題のされ方
宅建業法(全20問)のうち、免許制度は頻出の分野です。
「A社が自社所有のマンションを不特定多数に反復継続して貸し出している。免許は必要か?」という問題に対し「不要(自ら貸借)」と即答させる問題は基本中の基本です。
欠格事由については、「法人の役員や政令で定める使用人(支店長など)」の1人でも欠格事由に該当すると、法人全体が免許を受けられなくなる(連座制)というルールがよく問われます。非常勤役員であっても欠格事由の対象となります。
4. 間違えやすいところ
国や地方公共団体の例外
国や地方公共団体(都道府県や市町村)は、宅建業法の適用を受けないため、免許なしで宅建業を行うことができます。また、地方住宅供給公社なども同様です。しかし、農協(農業協同組合)などが宅建業を行う場合には、原則として免許が必要です。
執行猶予と欠格事由
拘禁刑(2025年6月1日施行の刑法改正により、それまでの懲役刑・禁錮刑が一本化されたもの。過去問では「懲役」「禁錮」と表記されています)を受けた場合、原則として「刑の執行を終わり、または受けることがなくなった日から5年」を経過するまでは免許を受けられません。しかし、「執行猶予」がついた場合は、その執行猶予期間中だけは免許を受けられませんが、「執行猶予期間が満了した翌日」からすぐに免許を受けることができます(5年待つ必要はありません)。この違いは非常によく出題されます。
- 2025年度(R7) 問34 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2025年度(R7) 問41 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2024年度(R6) 問38 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2023年度(R5) 問29 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2023年度(R5) 問32 宅地建物取引業者が行う届出に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものはどれか。…
- 2023年度(R5) 問38 次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。 ア 宅地建物取引業者Aが、自ら所有する複数の…
- 2021(R3)12月 問29 次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものはどれか。…
- 2021(R3)12月 問34 宅地、建物に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2021(R3)12月 問36 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2021(R3)10月 問27 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2021(R3)10月 問32 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2020(R2)12月 問29 次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2020(R2)12月 問31 宅地建物取引業の免許に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2020(R2)12月 問44 宅地建物取引業法に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア 宅地には、現に建物の敷地に供されている土地に限ら…
- 2020(R2)10月 問26 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2020(R2)10月 問43 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2019年度(R1) 問26 宅地建物取引業法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2019年度(R1) 問42 宅地建物取引業法第2条第1号に規定する宅地に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2019年度(R1) 問43 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2018年度(H30) 問36 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2018年度(H30) 問41 次の記述のうち、宅地建物取引業の免許を要する業務が含まれるものはどれか。…
- 2017年度(H29) 問36 次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、この問において「免許」とは、宅地建物取引業の免…
- 2017年度(H29) 問44 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2016年度(H28) 問35 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2016年度(H28) 問37 宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア 宅地建…
- 2015年度(H27) 問26 次の記述のうち、宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはいくつあるか。 ア 都市…
- 2015年度(H27) 問27 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤って…
- 2014年度(H26) 問26 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2014年度(H26) 問27 宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2013年度(H25) 問26 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しい…
- 2013年度(H25) 問43 宅地建物取引業法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2012年度(H24) 問26 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2012年度(H24) 問27 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2011年度(H23) 問26 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2011年度(H23) 問27 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
- 2010年度(H22) 問 26 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2010年度(H22) 問27 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2010年度(H22) 問28 次の記述のうち、宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2009年度(H21) 問26 次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2009年度(H21) 問27 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア 破産者…
- 2009年度(H21) 問28 次の記述のうち、宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2008年度(H20) 問 30 次の記述のうち、宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しい内容のものはどれか。…
- 2008年度(H20) 問31 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2007年度(H19) 問32 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。) に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2007年度(H19) 問33 宅地建物取引業の免許(以下「免許」という。) に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか…
- 2006年度(H18) 問30 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。) に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正し…
- 2006年度(H18) 問31 宅地建物取引業者A社(甲県知事免許) に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。…
- 2005年度(H17) 問30 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。) に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2005年度(H17) 問31 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。) に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正し…
- 2004年度(H16) 問30 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 2004年度(H16) 問31 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。) に関する次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, …
- 2004年度(H16) 問32 次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 誤っているものはどれか。…
- 2003年度(H15) 問30 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。) に関する次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, …
- 2003年度(H15) 問31 宅地建物取引業法に規定する免許の基準に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 2003年度(H15) 問32 甲県に本店, 乙県にa支店を置き国土交通大臣の免許を受けている宅地建物取引業者A(個人)は, a支店の専任の取引主任者B…
- 2002年度(H14) 問30 A(個人)の宅地建物取引業法の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 2002年度(H14) 問44 次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 2001年度(H13) 問30 次の記述のうち, 宅地建物取引業法の免許を受ける必要のないものはどれか。…
- 2000年度(H12) 問30 宅地建物取引業の免許(以下「免許」という。) に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1999年度(H11) 問30 宅地建物取引業の免許(以下「免許」という。)に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1998年度(H10) 問31 宅地建物取引業者A(法人) が受けている宅地建物取引業の免許(以下「免許」という。) の取消しに関する次の記述のうち, …
- 1998年度(H10) 問33 宅地建物取引業者A(法人)が甲県知事から免許を受けている場合に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1997年度(H9) 問31 宅地建物取引業の免許(以下「免許」という。) に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。…
- 1997年度(H9) 問33 宅地建物取引業者A(法人)が甲県知事から免許を受けている場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
- 1996年度(H8) 問37 次に掲げる法人のうち, 宅地建物取引業の免許を受けることができるものはどれか。…
- 1996年度(H8) 問39 甲県に本店を、乙県に支店を設けて建設大臣免許を受けている宅地建物取引業者Aは、甲県知事の宅地建物取引主任者資格登録(以下…
- 1996年度(H8) 問41 宅地建物取引業の免許(以下この問において「免許」という。)に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1995年度(H7) 問35 宅地建物取引業の免許に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1995年度(H7) 問37 次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1995年度(H7) 問39 個人である宅地建物取引業者Aは, 甲県に従業者(一時的な事務補助者を除く。以下同じ。)14人の本店, 乙県に従業者7人の…
- 1995年度(H7) 問44 次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1994年度(H6) 問 35 A社(主たる事務所を甲県に、従たる事務所を乙県に設けて、甲県及び乙県で宅地建物取引業を行うために、新設された会社である。…
- 1994年度(H6) 問38 宅地建物取引業者Aが事務所の廃止,新設等を行う場合に関する次の記述のうち,宅地建物取引業法の規定によれば,誤っているもの…
- 1994年度(H6) 問 49 次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 誤っているものはどれか。…
- 1993年度(H5) 問35 宅地建物取引業の免許に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
- 1993年度(H5) 問36 次の者のうち, 宅地建物取引業の免許を受けることができるものはどれか。…
- 1993年度(H5) 問40 取引主任者Aが宅地建物取引業者Bに勤務する場合に関する次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 正しいものはど…
- 1992年度(H4) 問35 宅地建物取引業の免許に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1992年度(H4) 問46 Aがクレジットカードを使い過ぎて破産した場合に関する次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 正しいものはどれ…
- 1991年度(H3) 問37 宅地建物取引業の免許に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1991年度(H3) 問38 宅地建物取引業法上の届出に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。…
- 1991年度(H3) 問39 次に掲げる会社のうち, 宅地建物取引業の免許を受けることができるものは, いくつあるか。 ア A社 -- その政令で定め…
- 1990年度(H2) 問41 次の事項のうち, その事項について変更があった場合, 法人である宅地建物取引業者が免許を受けた建設大臣又は都道府県知事に…
- 1990年度(H2) 問 43 宅地建物取引業法に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1989年度(H1) 問35 宅地建物取引業の免許に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1989年度(H1) 問36 次の記述のうち, 宅地建物取引業法の規定によれば, 正しいものはどれか。…
- 1989年度(H1) 問39 次の者のうち、宅地建物取引業の免許を受けることができるものはどれか。…
- 1988年度(S63) 問35 宅地建物取引業の免許に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。…
- 1988年度(S63) 問36 都道府県知事の免許を受けた宅地建物取引業者に係る宅地建物取引業法第11条に規定する廃業等の届出に関する次の記述のうち, …
- 1988年度(S63) 問38 宅地建物取引業法に関する次の記述のうち, 正しいものはどれか。なお, A社は, 建設大臣の免許を受けた株式会社である。…